ガリヤーノコンサート
今、住んでいる中主町に越した頃は寂しく、不安だった。
人口1万人の町で仕事になるのだろうか?西宮で一緒に音楽をしていた友達はどうしているのか?気がかりなことは多かった。しかし2〜3年もたつと子どもを通しての友人ができ始めホームコンサートをするまでになった。
子どもたちが習っているピアノを披露したりお母さんたちのリコーダーアンサンブルがあったり、なんと中主町には音大を卒業後ウィーンに留学したフルーティストもおられた。音楽会を終えてから、手づくりおやつを食べて子どもも大人も楽しんだ。
仕事の方も思ったよりも繁盛し、ひと安心だった。我家から始まったホームコンサートは我が家から保育園、有隣館、さざなみホールのホワイエと、まるでヤドカリのように場所を替え、成長していった。
そして、現在は「ガリヤーノコンサート」として、今年21回を迎える。吹きたガリヤさん、弾きたガリヤさん、歌いたガリヤさん、聞きたガリヤさん、おやつが出るので食べたガリヤさん…。いろんな「ガリヤ」とルネッサンス舞曲ガリヤード(ガイヤルド・ガリヤルダなどとも言う)をくっつけて私が名づけた。
今では楽器の種類もフルート、ピアノ、リコーダー、オーボエ、サクソフォーン、金管合奏、ギター、声楽、朗読と広がり、楽しさいっぱいだ。毎年8月、最終日曜日、1時30分から中主町のさざなみホール・ホワイエで開かれている。横浜、西宮…引っ越すたびに別れた友や、滋賀で会った友と年に一度出会えることで私は「さびしガリヤ」でなくなった。
|