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「山本山のおばあちゃん」 撮り続けて26年

掲載日: 2024.02.15

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ワシタカ専門カメラマン
山岡 和芳(やまおか かずよし)さん(長浜市在住・77歳)

ワシタカ専門カメラマンとして26年間、「山本山のおばあちゃん」の愛称で親しまれる1羽のオオワシを撮り続ける山岡和芳さん。自身が2011年から発信している人気ブログ「びわこオオワシ夢日記」には、”おばあちゃん”と山岡さんの日々の行動記録が詳細に綴られている。

オオワシに魅せられて

撮影:山岡和芳氏

孫の誕生をきっかけに、趣味でカメラを始めたという山岡さん。
33年ほど前のある日、湖北の風景写真を撮っていると朝もやの中から突然今まで見たこともない大きな鳥が頭上をかすめた。白と黒の胴体に黄色の口ばし。自宅に戻り調べてみると越冬のため繁殖地のロシア・オホーツク海沿岸からやって来る天然記念物のオオワシだった。その日以来、山岡さんはオオワシを追い続けるようになった。
26年前の1998年1月、山本山(長浜市湖北町にそびえる標高342メートルの山)周辺をねぐらにする新たな1羽のオオワシが確認された。「山本山のおばあちゃん」の愛称で親しまれる雌のオオワシだ。

決定的瞬間を捉える

撮影:山岡和芳氏

撮影:山岡和芳氏

”おばあちゃん”の滞在期間は冬の約3か月間。前回飛来時は93日”会い”に行き、飛来を待つ期間も含めると100日を越えた。朝8時ころから夕方4時ころまでじっと”おばあちゃん”の行動を見守るが、風のない穏やかな日は一日中木の枝に止まっていることもあるという。一方北風の吹く日の山岡さんは忙しくなる。
”おばあちゃん”が木から飛び立つ瞬間と、獲物を捕らえる瞬間に全神経を集中させる。どこに飛ぶか、何を捕らえるか、沖合に飛ぶと肉眼では米粒ほどにしか見えない”おばあちゃん”の姿を見失うからだ。
捕った獲物も気になる。釣り人が不用意に捨てた釣り針のついた魚を捕ったり、鳥インフルエンザにかかった野鳥を捕ったりしないかなど心配は尽きない。
厳冬の湖北でいつ狩りに飛び立つかわからない”おばあちゃん”をじっと待ち続けるのは辛いが、嬉しいこともある。
山岡さんが「今日はこっちにいるから飛んで来てや」と声をかけると、捕った魚を山岡さんに見せるかのように回り込んで来てくれることもあるという。意思疎通ができているように感じられる嬉しい一瞬だ。
「人を恐れず、人馴れしているオオワシです」

湖北の「今」を伝えたい

撮影:山岡和芳氏

山本山(標高342メートル)

山岡さんが2011年からほぼ毎日発信しているブログ「びわこオオワシ夢日記」。トータル閲覧数約500万PV、訪問者は200万人を超える人気ブログだ。
今日いた場所や餌を食べた場所などをブログに上げると、翌日にはカメラを構えた人たちがその場所に集まるほど、ブログの反響は絶大だ。カメラマンや、バードウォッチャー向けの情報だけではない。古里を懐かしんでもらおうと、湖北から都会に出た人たちに風景写真も織り交ぜながら発信している。
「オオワシが来る1か月くらい前から心がときめきます。恋人を待つ心境です。来るのが遅いとブログの読者などから心配の声が寄せられるが、絶対来るから大丈夫と言い切ります」
”おばあちゃん”と厚い信頼関係で結ばれているかのような山岡さんだった。(取材・髙山)

 

 

●お問い合わせ
mail:oowashiyamaoka@yahoo.co.jp

 

 

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