ミモザの広場 殿城弘子さん
今回の素敵な人は、地域に憩いのコミュニティー「ミモザの広場」を提供する殿城弘子(とのしろひろこ)さんです。
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殿城さんの自宅は水口町貴生川駅近くの住宅街にあります。一見普通の民家ですが一歩中に入るとそこは落ち着いたイタリア風の空間。地域の人が集まり、たくさんの出会いがあるようにと、自宅を改築して作られました。ここが「ミモザの広場」です。イタリア家庭料理教室、陶芸教室、草木染教室、コンサートなどが開かれる憩いの場となっています。家の前にある大きな木は、広場の名前であるミモザの木。春には黄色の花を枝いっぱいにつけます。
殿城さんは4年前まで養護教諭でした。当時は子供ができないことでずいぶん悩み、病院にも通いました。やがて40歳を機に治療を断念し、地域に貢献できることはないかと考えるようになります。
その後、ご主人がイタリアの日本人学校へ赴任することになり、殿城さんも仕事をやめて同行することにしました。イタリアでの3年間、殿城さんには素敵な出会いがありました。一度「ボンジョルノ!」とあいさつをすると次の日から「元気?」「お茶しにウチに来ない?」と気さくに声をかけてくれるイタリア人。素材の味を大切にするマンマ(お母さん)の家庭料理…。「日本に帰ったら出会いの場を作りたい。イタリアの料理を日本の方に伝えたい」。そう決意し、自宅を地域に開放することにしました。
取材日は殿城さんのご近所の仲良しグループがイタリア料理の教室に集まっていました。もちろん講師は殿城さん。ご好意に甘えて仲間に入れていただくと…。楽しいおしゃべり、おいしいお料理、本当に居心地のいい時間を過ごすことができました。「殿城さんの周りには人がたくさん集まります。人を引き寄せる魅力があるんですね」と、参加者が話してくれました。「イタリアでいつも素敵な出会いがたくさんありました。その出会いがわたし達夫婦の生きる力となりました。これからはわたしが、ミモザの広場という出会いの場を通じて地域に貢献できれば」と殿城さん。そしてイタリアで無事に過ごせたのは多くのイタリアの方々のおかげと、ホームステイの受け入れなど日本に来られる外国人や日本に住む外国人のお手伝いもしています。これからも素敵な出会いがたくさん生まれますように…。
(取材・鉾山)
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