株式会社イマック社長 田中守さん
今回は守山市にある(株)イマックの社長・田中守さん(60)です。田中さんは93年に仲間8人で工場の自動化システム(FA)を開発する会社を創業。社名を「イマック」としましたが、この社名には創業の地・守山市今浜町から世界を目指そうという大きな志がこめられていました。その後、社員は増え続け、現在76人。拠点を同市幸津川町に移し、9月には新社屋を竣工するそうです。
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今回は守山市にある(株)イマックの社長・田中守さん(60)です。田中さんは93年に仲間8人で工場の自動化システム(FA)を開発する会社を創業。社名を「イマック」としましたが、この社名には創業の地・守山市今浜町から世界を目指そうという大きな志がこめられていました。その後、社員は増え続け、現在76人。拠点を同市幸津川町に移し、9月には新社屋を竣工するそうです。
11年前、田中さんの働いていた会社が、親会社のリストラで解散。当時、所長だった田中さんは自分が採用した技術者を路頭に迷わすわけにはいかないと奮起。仲間と共に創業を決意しました。
ところが田中さんを筆頭に社員は技術者ばかりで、経営は素人。開発主体の仕事は経費がかさみ、受注額を上回ることも珍しくなかったそうです。創業2年目でたちまち資金難におちいり、自宅を担保に銀行から融資を受けたそうです。田中さんは「若い社員を夢とか希望で励ますしかなかった」と当時を振り返ります。
「なんとか売り上げを安定させたい」と思案していた時に出会ったのが発光ダイオードを利用したLED照明。長寿命で省エネが特長。特に検査用LED照明は、食品から医療関係まで用途が幅広いので景気の波を受けにくく、アイデア次第では大企業とも充分競争ができるとのこと。
「LEDのおかげで安定した利益を確保できるようになり、難しい開発に安心して取り組めるようになりました」と田中さん。「開発とはお客様の困っていることを解決すること。若いスタッフと、とことん議論しながら未知の世界に挑戦し前進していくことはとても面白い」と、エンジニア魂は今も健在。
日課は、昼休みに犬のチャンプを連れ、散歩しながらゴミ拾いをすること。「掃除はすべての基本。職場も掃除をすると効率が上がり、品質UP、利益UPにつながります」と。会社としても『淡海エコフォスター』のボランティア活動に参加。美しいまちづくりのために協力されています。
2年前から、社員のコミュニケーションを良くするために社内報を発行。これは入社2年目の社員が手作りで作成しているそうです。お子さん誕生の記事など、社風を反映した、ほのぼのとした紙面づくりが印象的で、社員同士が「さん」付けで呼ぶ実力主義の社風を感じさせます。
社員には、いつまでも「夢」と「向上心」を持ち、新しいことにチャレンジし続けて欲しいと願う田中さん。現在の開発テーマは、ガンの放射線治療に用いる補助器具だそうです。おごらない謙虚なチャレンジ精神がこの会社の大きなエネルギーだと実感しました。
(取材・北中)
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