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掲載日: 2004.07.1

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ウォーター・ステーション琵琶 上野浩文さん

■ウォーターステーション琵琶
ウォーター・ステーション琵琶は「川や水に関する様々な活動に取り組む人やグループの出会いの場」となる情報交流施設として、2003年7月20日、国土交通省琵琶湖河川事務所により設けられました。オープン以降、川や水に関する活動をされている皆さんと流域住民の皆さんにより、さまざまな交流催事が行われ、たくさんの方々が来館し、今月末で入館者数は3万人を超えるほどの施設です。

人を媒介するプロになりたい

ウォーター・ステーション琵琶へ来る前は、グラフィックデザイナーをされたり、様々な仕事をしてきたという上野さん。ウォーターステーション琵琶では、”新規事業は上野”と言われるほど、事例のない取り組みをすることが得意だそうです。

今の仕事を人と人とをコーディネイトしていくというデザインだと考え、「話の本質を見抜き、アイディアで話し、人を媒介する、スキル」を高められています。そして、人を媒介するプロといわれるようになりたいとおっしゃいます。座右の銘は「体験にまつわる言葉なし」というだけあって、いつも物事の本質に目を向けておられます。どんな人にでも共通するところがあって、トゲトゲ人間でも、懐に入れば本質が見えてくるのだそうです。人との関わりを大事にする上野さんから、生きていく上で欠かせない人とのコミュニケーションについて大切なことを学んだような気がします。そして、「年に応じた自分の変化をしていきたい」という上野さんの生き方と、常に楽しく前向きに取り組む姿勢が素敵だと思いました。

異種団体が自然に交流できる施設

「現在、河川環境をはじめ、里山関係、歴史関係、食文化関係、芸術・写真関係、教育関係など、さまざまな分野の方々のご利用があり、異業種交流会のような形で情報の交換や連携・協働ネットワーク作りが動き始めています。」と上野さん。異種団体が自然に交流できるというところが他の施設と違う良い点であり、国の機関なので県外の情報もいち早く取り入れることができるのも強みだとか。そんな異種団体のイベントで楽しかったものは、水の音を採取している個人の方と子供体験サークルの団体さんが主催したイベントで、そのとき、「大人も子供も同じ顔をして楽しんでいた」ことが印象的だったそうです。

熱い人が集まる拠点に

現在、事務所には上野さんも含めて5人の方が働いておられますが、5人それぞれの違った強みの分野を活かした役割があり、とてもフレンドリーな職場だそうです。上野さんのお仕事は、「主に情報発信支援と流域連携に向けた相談や他団体さんのご紹介」。施設の運営企画は他のスタッフと一緒になって考え、将来は住民の皆さんが主体となる流域連携拠点になる予定で、そのあたりも意識して仕事をしておられます。
ここで活動する人々の共通のキーワードは<次世代>。今後の理想は、「ウォーター・ステーション琵琶が熱い人が集まる拠点になることです。当館に来れば、新しい出会いや活動のヒントが生まれ、美しい川や琵琶湖の環境と生活環境の共存に向けて官民、流域の皆が一緒になって考え、取り組み、前進していることが実感できる場所になればと思い活動しています」と、期待が高まります。

最後にメッセージをお願いします。

「今年の7月20日でウォーター・ステーション琵琶も1周年を迎えます。このとき住民団体のみなさんと何かしたいですね。皆さん、いいアイディアをお持ちの方がいらっしゃれば、一緒にやりませんか?流域で活動されている団体のみなさんの活動や思いをたくさん聞かせてください」
今後のご活躍を期待しています。

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