彫金師 吉岡まさよさん
湖東町へムスロイド村「工房Troll」で彫金をなさっている吉岡まさよさんをご紹介。
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吉岡さんは生まれも育ちも湖東町。
彫金の芸術家になるまでは、ファッションデザイナーをされていたそうですが、作品を一人で作り上げることのできない物足りなさを感じていたそうです。
そんな吉岡さんが二十歳の頃に、転機が訪れます。 湖東町の研修でスウェーデンへ行ったときでした。北欧で出会ったスカンジナビアアートと手工芸の精神にインスピレーションを受けたそうです。帰国後は、京都の彫金師の元で1年間指導を受け、その後は独学で作品作りに没頭。 現在、湖東町のへムスロイド村に工房を構えておられます。この村は様々なジャンルの芸術家達が集まる芸術村で、森の中にいくつもの工房が建ち並びます。 吉岡さんは北欧の環境とよく似たこのヘムスロイド村に触発され、彫金の芸術家として出発する決心をしたそうです。
「ここには、自然しかありませんから・・・」と語る吉岡さんの作品には、木や花、木の実など自然のものをモチーフにした柔らかな線の作品が多く見られます。どれも女性らしい優しさを感じる作品で、とても魅力的です。
実はこの工房には、大切な住人がもう一人いるんです。それはもうすぐ3歳になるお子さん。 部屋の片隅にはお昼寝用のふとんやオモチャも用意されています。 普通のお母さんと同じように吉岡さんも子供の寝ている間だけが自分の時間。家事や作品作りなど多忙を極める中、それでもお子さんは保育園に預けないそうです。
その理由を伺うと、 「子供と過ごせる期間はとても限られているし大切にしたい。子供がいるからこそできるいい作品もあります。 独身の頃は商品としての作品をたくさん作っていましたが、今は子供と接しながら、ゆっくり作品をつくって、気に入ってくださるお客さんに、いつまでも大切に身に付けていただければと思っています」。
周りの人から子供が生まれてから作品が変わったと言われるそうです。母としての愛情とやさしさが作品に表れているからなのでしょう。これからもお母さんと芸術家を両立しながら吉岡さんの作品作りは続きます。
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