滋賀県の観光ガイドやエリアガイド、グルメガイドなら滋賀ガイド。地域情報満載です!

滋賀ガイド!

滋賀ガイド!トップへ

前のページへ

掲載日: 2005.11.24

素敵な人トップ

「素敵な人」の投稿は → こちら

びわ町「冨田人形共遊団」団長 阿部 秀彦さん

びわ町「冨田人形共遊団」団長
阿部 秀彦さん(64歳)(あべひでひこ)

今回の素敵な人は、「冨田人形共遊団」団長・阿部秀彦さん(64歳)。びわ町富田にある「冨田人形会館」を訪ね、お話を伺った。

伝承180年、びわ町が守り続ける「冨田人形」

滋賀県無形民俗文化財に選択される人形浄瑠璃「冨田人形」。その歴史は古く、江戸・天保時代にまでさかのぼる。180年の歴史を誇る「冨田人形」を大切に育んできたのが「冨田人形共遊団」のメンバーだ。高齢化などにより一時は消えかかった伝統の灯を、地元の宝として復活させた。1991(平成3年)には本格的な人形浄瑠璃の舞台を持つ「冨田人形会館」を建設。約60体の人形が保管され、週末にはメンバー24名による稽古が続けられている。

人形に魂をこめる醍醐味

人形浄瑠璃は「浄瑠璃の語り」・「三味線の演奏」・「人形の操り」といった三位一体の動きで表現される。一体が10数kgある人形を3人がかりで動かし、かしらの角度を微妙に変えることで喜怒哀楽を表す。
阿部さんは人形浄瑠璃の醍醐味を「人形に魂をこめることができ、そして何年やっても難しいところです」と語る。早速、舞台を見せてもらった。人形のちょっとした動きから感情が伝わり、まるで生身の人間のようだ。独特の節まわしと人情を描いたストーリー。すっかり夢中になってしまった。

5回にも及ぶアメリカ公演

「冨田人形共遊団」の主な活動はリュートプラザ(東浅井郡びわ町)での定期公演の他、国内・海外での公演など年間約20回にもなる。
「アメリカでの公演はこれまで5回にも及びますが、いずれも超満員の人気ぶりです。日本文化への関心の高さに驚きます」と阿部さん。
5年前からは毎年夏に留学生を受け入れるなど、海外との交流にも熱が入る。卒業生は既に150名。夏の人形フェスティバルで共演したり、アメリカ公演の通訳を引き受けてくれたりと力強い仲間だ。

人形に血が通う瞬間

阿部さんにとって冨田人形の一番の魅力とは?
「人形の胴串をにぎった瞬間に人形に血が通い、同時に先祖代々の思いが脈々と伝わってくること」と話す。
古くからの日本の文化に目を向け、そこに伝わってくる何かを感じてみたい。
(取材・川上)

素敵な人トップへ

本ページの情報は作成時のものであり、変更されていることがあります。あらかじめ御了承ください。

おすすめ情報

クルマでおでかけ!湖国ドライブガイド

おすすめアルバム

今週のプレゼント

おすすめランチ

Copyright © Yamapla Corporation. All Rights Reserved.

滋賀県のプランニングとデザイン、ホームページ制作をサポートする株式会社ヤマプラ