「湖笛の会」会長 松山克子さん
「湖笛の会」会長
松山 克子さん(61歳)
今回の素敵な人はフルートオーケストラ「湖笛の会」会長の松山克子さん。フルートフェスティバルや海外公演をこなすなど活躍中。
滋賀県の観光ガイドやエリアガイド、グルメガイドなら滋賀ガイド。地域情報満載です!
「湖笛の会」は、女性フルーティストによるフルートだけで構成されたオーケストラ。23年もの演奏歴を誇るフルートオーケストラは他に例を見ない。その美しく透明感あふれる音色は琵琶湖を渡るさわやかな風のよう。
この会の創設者であり中心となって演奏活動を続けてきたのが松山克子さん。
松山さんは東京芸大を卒業後、石山高校音楽科でフルート講師を務め、多くのフルーティストを育ててきた。しかし卒業生の多くは音大を卒業した後、演奏する機会に恵まれなかった。彼らにチャンスを与えたい……そう願う毎日だった。ある時、フルートオーケストラの演奏を聴いた松山さんは、それまで感じたことのない、まるでビロードのような印象を受けたという。
そして、このサウンドを自分たちで生み出そうと決意。早速卒業生らに呼びかけ、会を結成した。
演奏に使われるフルートは7種類。普通のフルートの他、高音部にはピッコロ、ソプラノフルート、中音部にアルトフルート、低音部にバスフルートとコントラバスフルート(2種)と、大きさも形も違うフルートが使われ、その音域は6オクターブ以上に広がる。
現在「湖笛の会」のメンバーは27名。国内はもちろん、海外公演もこなすなど意欲的に活動をしている。また、演奏会の他にもメンバーがサポートして「フルートフェスティバルin滋賀」を毎年開催。このフェスティバルでは、初心者からベテランまでフルート愛好者なら誰でもオーケストラに出演できる。日頃は一人で静かに演奏するという人も、大勢で演奏する喜びを知る機会となり、愛好者にも評判だ。
松山さんは元県社会教育委員、元甲西町教育委員長であり、また3人の子供の母でもある。現在は日本フルート協会常任理事を務めるなど、その活躍は音楽だけにとどまらない。
「今後はメンバーそれぞれがプロとして演奏に専念できるようバックアップしていきたい」とのこと。ますますの活躍を期待したい。
(取材・川上)
本ページの情報は作成時のものであり、変更されていることがあります。あらかじめ御了承ください。