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掲載日: 2005.05.22

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高原植物の管理人 森 壽朗さん

今回の素敵な人は、伊吹山で山野草の管理をしている 森 壽朗(じうろう)さん(69)。
新緑のまぶしい伊吹山高原を訪ねた。

標高1,377m、日本百名山に認定される伊吹山。中腹の3合目は、冬はスキー場、春から秋にかけては約500種類の草木が自生する高原。森さんは、そこで四季折々の美しい草花の管理・手入れを行う。

「一面の花畑を夢見て」

現在は「ユウスゲ」などの群生地として有名な伊吹高原だが、15年前は3合目一帯はススキ野原だった。当時高原でリフトやゴンドラ業務に就いていた森さんは、「なんとかならないだろうか」と考えた。試しにホテル裏のすすきを刈ってみると、一面に「ユウスゲ」と「トリカブト」が咲いてきた。「これはいける!」と会社に提案し、早速ホテル前も手入れを始める。「綺麗な花を多くの人に見てもらいたいという一心だった」と語る森さん。努力の甲斐あり、可憐な花が次々と咲き始めた。

「自然のかたちを残す」

高原では4~10月にかけて実に多くの花が咲く。森さんがこだわるのは「自然の姿」。手を加えすぎないよう、花期に合わせて草を刈るなど手入れを行う。
一番の苦労は、この広大な土地の山野草の管理を一人ですること。とにかく歩く、歩く。植物の状態に気を配りながら雑草を刈ったり、柵を作ったり、まさに体力勝負。
そして秋になると、咲き終わった花は全て刈り取る。そうすることで、来年また美しい花が咲く。「大変ですが、次の喜びにつながる作業です」と笑顔を見せた。

「植物を通しての人とのふれあい」

森さんの一番の喜びは、『花を通じてたくさんの人とふれ合えること』。全国から毎年常連さんが伊吹を訪れ、交流を深めるのが何より嬉しい。「今はどんな花が咲いていますか?」と直接連絡してくる人も。
伊吹山に生息する植物は1200種以上。尋ねられたときに答えられるよう、図鑑を見て日々勉強する。高原で見かけない花を見つけた時は「大発見では?!」と胸が躍るという森さん。実際に「ヒメニラ」という滋賀には珍しい希少種も発見した。
仕事の合間には高原の花をカメラにおさめ、ホテルで写真展覧会をするなど、カメラの腕前もかなりのもの。

森さんは現在、「山野草観察会」の案内役としても活躍。これからの見所はヤマアジサイやイカリソウ、アヤメ群生など。「たくさんの方に美しい自然の草花と触れ合ってほしい」と語る。生まれ育った地で、自然と向き合いながら植物と、そして人とふれ合う。自然の美しさ、そして自然を慈しむ心を多くの人に伝えていってもらいたい。(取材・佐藤)

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