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掲載日: 2005.04.21

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滋賀女子短期大学名誉教授 増井 金典さん

滋賀女子短期大学名誉教授
増井 金典さん(76歳)

今回の素敵な人は、滋賀女子短期大学名誉教授の増井金典さん。2000年に方言の研究・国語学で滋賀県文化功労賞を受賞。今年1月には約900語の言葉のルーツを収録した「語源を楽しむ」という本を出版した。

意外な言葉のルーツ

人の利益の一部を自分のものにする「ピンハネ」。「ピン」の語源は、ポルトガル語で一割の上前を意味する「pinta」。それをハネルからピンハネ…と、増井さんが執筆した「語源を楽しむ」には説明されている。いつも使っている言葉にはこんなルーツがあったのかと、納得したりうなったり。

言葉の意味、名前の由来 つきない興味

増井さんは小さい頃から日常会話でわからない単語があると、いちいち意味や語源を聞くほど言葉への興味がつきなかった。ある時、自分の名前にも由来があることを知った。
増井さんが生まれたのは、昭和3年11月10日。ちょうど昭和天皇の即位式があった日で、「御大典」という行事が行われた日。出生届を出しに行った両親は、知人の村長に「『御大典』にちなんだ名前にすればどうか」と勧められ、父の名「金次郎」からも一文字をとり、「金典」と名付けた。
自分の名前にも意味があることを知った増井さんは、言葉への興味をさらに強くし、教師だった姉の影響もあって国語教師の道へすすんだという。
滋賀県内の中学や高校を経て、18年前から、滋賀女子短期大学に転じ、現在名誉教授として語源の研究に取り組んでいる。

教え子に支えられてガンを克服

語源の研究は、万葉仮名以前のことには証拠がなく、批判が多いため学者は敬遠しがちであるという。しかし、あえてこれまでの研究を形に残す決意をした。
それは11年前、S字結腸と腎臓にガンが見つかったことがきっかけだという。発見してくれたのは、医者になったかつての教え子。手術後も何度か入退院を繰り返したが、その度にたくさんの生徒たちが見舞いに来て励ましてくれた。「重い病気から立ち直ったのは教え子たちのおかげです。助けてもらった命だからこそ、これからは社会のために役立ちたい」。そんな感謝の気持ちが増井さんを駆り立てたのだ。

目標は2万語!

「語源を楽しむ」は、日常使われる言葉2万語を研究し、そのうち約900語を収録したもの。次の目標は、2万語全部を収録した本を出版すること。教え子を支えに増井さんの言葉のルーツへの研究は続く。
(取材・大西)

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