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掲載日: 2005.03.31

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畑シダレザクラ保存会の皆さん

小林さん(後列左端)と保存会の皆さん

畑シダレザクラ保存会の皆さん

今回の素敵な人は、「畑シダレザクラ保存会」の皆さん。初代会長で最長老の小林俊雄さん(77歳)にお話をうかがった。

樹齢400年の桜に集まる人々

甲賀市信楽町畑。この山あいの集落にある推定樹齢400年の「畑のシダレザクラ」。毎年、花見の季節には多くの観光客が集まり、昨年はわずか10日間あまりで17,000人が訪れたという。

昔の面影をもう一度

華やかな桜も、20年ほど前までは今にも朽ちそうな老木に過ぎなかった。それを今の姿に蘇らせたのが保存会の皆さんだ。
「幼い頃、おばあさんに連れられてお寺へ行ったときのことです。縁側の障子を開けると、一面に満開の桜。襖も人々の顔も、ほんのり桜色に映えて、それはそれは美しいものでした」と小林さん。
なんとか立派な姿に戻したい…。そして、その思いを当時の信楽町役場への手紙に託したのだ。当時の区長を始め区民の努力の結果、平成2年4月にふるさと創生事業の一環として、桜とその周辺地域が整備されることになった。
樹医による手入れが施され、周囲はきれいに整備。桜は見事に蘇った。

利益でなく恩返しを

保存会の会員は畑地区の住民全員。15年前に発足以来、年に3回の草取りや掃除を欠かさない。また花見の季節には交代で桜を見守り、観光客を迎える。田植えの忙しい時期にもかかわらず、地元の人たちは温かく対応してくれる。駐車場は無料。入場料は取らず寄付を募る箱が置かれているだけだ。「桜の木でお金を儲けることは考えていません。桜は長い年月この地に根をおろし、地域を見守ってきてくれました。桜を蘇らせたのは、桜への恩返しなのです」と小林さん。集まった善意で桜の手入れを続けている。

人々の心のよりどころに…

桜の木には、人を呼び寄せる不思議な力がある。
畑のシダレザクラにも、吸い寄せられるようにいろんな人が集まる。尼さんだったり植木職人さんだったり、そして雨の中で佇み手をあわせる人だったり…。
織田信長の焼き打ちにあった寺を再建した記念樹だとも、徳川家康が隠密街道としてこの地を利用した時に植えられたとも言われる「畑のシダレザクラ」。
今も、畑の人たちが心を込めて手入れを続ける。今年は10日頃から咲き始め15日頃が見頃。
(取材・左近)

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