ぼうずホール 中井征一さん
ぼうずホール
中井 征一さん(63歳)
今回の素敵な人は、音楽喫茶「ぼうずホール」を経営する中井征一さん。
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中井さんは、音楽喫茶「ぼうずホール」のオーナー。本業は、住宅のリフォームやエクステリア(造園や家の外構工事)を扱う仕事。そのため、ホールは木曜日から日曜日、午後のみの営業。本業がありながら、なぜ「ぼうずホール」のオーナーに?
「3年前に、音楽好きの趣味が高じて自分の鑑賞用にホールを建てたけれども、あまりにもったいないので、食事ができて音楽が楽しめる店として営業することにしました」と中井さん。
ホールには、ピアノ、ドラムセット、そして一般向けには販売されていないBOSE製の特殊な音響システムが設置されている。音楽を演奏する人も、聴く人も、近所に気兼ねなく迫力あるサウンドが楽しめると評判だ。
さらに、ピラフやうどんなどを注文するとついてくるヘルシーな野菜料理もオススメ。大根の葉や皮も登場する中井さん特製メニューで「どうやったらこの味が出せるの?」とお客さんから聞かれるほど。
中井さんが料理を始めたのは、奥さんの病気がきっかけ。「どうせ作るなら体にいいものを」と、素材を生かした野菜料理を作るようになった。
8年前から中井さんはピアノを習い始めた。奥さんが京都にある大学に入学したことを機に、自分もかねてからの希望であった音楽の勉強に挑戦することにしたのだ。
「大学に通ったりピアノを習ったり…湖西の片田舎でそんなことをする人は珍しく、同年代の人には笑われました」と苦笑い。しかし、若い人たちにはその生き方が支持され、夫婦で人気者なのだ。
建物のイラストや看板はすべて中井さんの手作り。さらに、店のホームページも自作だ。音楽に料理にパソコン。なんでもこなす中井さん。その人柄に惹かれて集まる人がたくさんいる。
「やはり音楽は生で聴くのが一番」とぼうずホールでは月に一度、ジャズやタンゴなどの演奏会を開催。集客に苦労することもあるが、イベントが終わったあとの満足感は何にも勝るという。中井さんの目標は、「みんなが弾いて、みんなが聴く」イベントを開催すること。きっと素敵な演奏会になるだろう。
(取材・大西)
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