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掲載日: 2006.04.27

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桑野造船株式会社・代表取締役社長 古川 宗壽さん (61歳)

桑野造船株式会社・代表取締役社長
古川 宗壽さん (61歳)
(ふるかわそうじゅ)

今回の素敵な人は、桑野造船株式会社の古川宗壽さん。国内唯一のボート製造会社の社長であり、自らも選手・指導者として活躍。大津市にある同社を訪れ、お話をうかがった。

創業140年の老舗から 世界レベルのボートを

桑野造船株式会社は創業140年の老舗。国内唯一の競技用ボート製造会社であり、一般向けにもボートやカヌーなどの製造・販売を行っている。古川さんが社長に就任したのは6年前。「海外メーカーに負けない高品質なボートを!」と、技術開発に意欲を燃やす。また日本ボート協会の参与として競技指導者の養成にも力を入れる。

悔しさをバネに前進

古川さんがボートと出会ったのは瀬田工業高校時代のこと。卒業後、実業団に入団するが背が低いため、なかなかレギュラーになれなかったという。しかしその悔しさをバネに練習に練習を重ねた。実力でレギュラーを勝ち取ると、一気にキャプテンにまで駆け上がった。全日本選手権大会で14回優勝、国体でも7回優勝するなど華々しい経歴を積み重ねてきた。

科学的根拠で強いチームを

40代になって一線を退くと、次はナショナルチームのコーチを任された。きっかけは古川さんが職場の仲間と協力して開発した「体力測定装置」。従来の選手選考には体格で判断するようなあいまいな点が多く、古川さんは常々疑問を抱いていたという。そこで科学的根拠から代表選手を選ぶという画期的な方法を生み出したのだ。その成果が日本ボート協会に認められ、ソウルオリンピック(1988年開催)では日本選手団の選考を任されると同時にコーチにも就任した。全国から優秀な選手を集め、選抜チームを結成して日本最高記録を出すことに成功した。以来約10年、日本チームの強化に努めた。

ボートの魅力を広めたい

競技だけでなく、古川さんは「ボートの魅力を社会に広めたい」と1977年に瀬田漕艇クラブ(現・NPO法人瀬田漕艇倶楽部)を設立。ボートやカヌー、ドラゴンボートといった水上スポーツの普及に取り組んでいる。
選手として活躍し、指導者としても手腕を発揮した古川さん。その経験をボートの製作現場に生かそうと、桑野造船の社長を引き受けた。今後の夢を尋ねると「トップクラスの選手が使うボートはドイツなど海外製がほとんど。日本選手が日本のボートを使って世界で活躍することが夢です」と語ってくれた。また、ボートを通じてスポーツ文化の向上にも力を入れたいとのこと。さらなる活躍を期待したい。
(取材・大西)

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