「親子体験教室 なまーず」のみなさん
「親子体験教室 なまーず」のみなさん
今回の素敵な人は、山や川などでのフィールド活動を通じて自然環境について考える「親子体験教室なまーず」のみなさん。大津市黒津のウォーターステーション琵琶で開かれた体験教室にうかがった。
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「親子体験教室 なまーず」のみなさん
今回の素敵な人は、山や川などでのフィールド活動を通じて自然環境について考える「親子体験教室なまーず」のみなさん。大津市黒津のウォーターステーション琵琶で開かれた体験教室にうかがった。
「親子体験教室なまーず」は自然環境について学習することを目的とし、現在は約20組の親子が参加している。
もとは10年前に発足した「ぼてじゃこトラスト」という市民団体の活動の一つで、激減したぼてじゃこ(=タナゴ)の調査・研究を始め、自然環境を守るにはどうしたらいいか、専門家を交えて学習を重ねている。
リーダーの手良村さんは「『なまーず』は今年2月に正式にスタートしたばかり。家族同志のコミュニケーションを高めて、より楽しい活動をしていきたい」と意欲を燃やす。
取材日は「五感で魚を楽しむ会」と題した体験教室が開かれていた。身体の感覚(触る・見る・聞く・嗅ぐ・味わう)全部を使って魚を楽しもうと、琵琶湖で獲れたコイ、フナ、テナガエビ、アユ、シマエビ、ブラックバス、ブルーギルなどを使った料理教室や講義などが開かれた。
事務局の武田繁さんは「きれいな湖や川がなくなると、おいしい魚も食べられなくなる。自然を大切にしなければいけないことを、子どもたちにわかってほしい」と話す。
教室では龍谷大学理工学部の講師・遊磨正秀さんが「魚よもやま話」を講義。また琵琶湖博物館学芸員の秋山廣光さんがビワコナマズを解剖し、魚の体の仕組みを説明。魚に触れたり味わったりするだけでなく、専門的な知識もわかりやすく解説され、子どもたちは目を輝かせていた。
参加者の一人、出野圭亮くん(10歳)は「体験教室では魚を捕るのがおもしろいです。みんなの力で川をきれいにして、魚を増やしていきたいです」と笑顔で話してくれた。
今後も「雑魚捕り」、「田んぼの生き物観察」、「カブトムシ・クワガタ捕り」といった活動が予定されている。
自然環境を守るために、私達も1人1人ができることを考えたいと痛切に感じた。
(取材・鋒山)
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