和太鼓集団「鼓彩神」

掲載日： 2006.08.9

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和太鼓集団「鼓彩神」のみなさん

今回の素敵な人は、長浜など湖北を中心に演奏活動を続ける和太鼓集団「鼓彩神」の皆さん。平成6年の発足以来、「粋といなせ」をテーマに活躍中。会長の笹井尚武さんにお話をうかがった。今回の素敵な人は、長浜など湖北を中心に演奏活動を続ける和太鼓集団「鼓彩神」の皆さん。平成6年の発足以来、「粋といなせ」をテーマに活躍中。会長の笹井尚武さんにお話をうかがった。

日本的な奥ゆかしさを表現

「鼓彩神」は前会長の故・久保松王さんが12年前に有志と立ち上げた和太鼓集団である。久保さんは若いころに関東で和太鼓を見て深い感銘を受け、自分も地元で新しい伝統を作る夢を持ったという。
現会長の笹井尚武さんは「鼓彩神の大きなテーマは『粋といなせ』です。日本的なさりげない格好良さ、奥ゆかしさを表現していきたい」と話す。
これまで「山東ホタルまつり」「彦根ゆかたまつり」「高月観音まつり」「長浜バイオ大学開学記念イベント」など、各地で迫力ある舞台を披露し、話題となっている。

リズムが肌で感じられた！

現会長・笹井尚武さん

発足当時は緊張して演奏が止まったり、舞台道具を忘れてしまったりなど失敗もあったというが「耳の不自由なお客さんから
『リズムが肌で感じられた』と言っていただいたり、海外からのお客さんにも和太鼓を理解してもらうなど、忘れられないエピソードもたくさん生まれました」と笹井さん。
現在のメンバーはジュニアからシニアまで約30人。全員そろっての練習がなかなかできないことが悩みだというが、それぞれが仕事や学校との両立を心がけ、木ノ本町にある伝統文化芸能保存活動センター（伝承館）での練習に励んでいる。小・中学生による大人顔負けの演奏、女性メンバーによる華やかな響き……心にズンズン響いてくる。

ストリートダンスとの共演

和太鼓の魅力をたずねると「和太鼓は老若男女を問わず、心と体に響くすばらしい楽器です。音楽的な要素と演奏者の体の動きといった視覚的要素が同居し、演奏する側も聞く側も爽快な気分と感動を味わえます」と話してくれた。最近ではストリートダンスチームとのコラボレーションにも挑戦し、若い世代に参加してもらうことでさらに地域芸能として定着させていきたいとのこと。
この夏は今月26日に甲賀町で行われる「和太鼓サウンド夢の森」や「高月町観音まつり」など、出演予定が入っているという。
（取材・田中）

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