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掲載日: 2008.01.16

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増子鈑金工業所 増子英理さん(35歳・東近江市在住)

建築板金1級技能士の増子英理さんが、今回の素敵な人。04年に女性として県内で初めて1級の資格を取得した。子育てをしながら訓練を重ねた努力家である。自宅兼仕事場にお邪魔し、お話を伺った。

デートがきっかけで板金の世界へ

増子さんが板金に興味を持ったのは11年前のこと。「結婚前で、当時から板金の仕事をしている夫が忙しくてなかなか遊びに行けず、デート代わりに現場について行ったことがきっかけでした」と増子さん。板金は高所での作業が多いが、小さいころから高い所が好きで好奇心も旺盛だったことから、自然と仕事を手伝うようになったという。96(平成8)年に結婚し、夫の実家である増子鈑金工業所で働き始めたが、雨や雪の日は足元が滑りやすく、いつも危険と隣り合わせ。増子さんは「青アザが絶えなかったし、夫にも気を抜かないようにと、よく叱られました」と当時を振り返る。

義父の死を乗り越えて

長女と遊ぶ増子さん

結婚後、義父に勧められて滋賀県板金高等技術専門学校に入学し、本格的に板金の訓練を受け始めた。在学中に長男が生まれたため子育てをしながらの通学となったが、義母をはじめ周囲に支えられて2年間の訓練を終え、無事に卒業することができた。
転機が訪れたのは00(平成12)年のこと。義父が作業中の事故で突然亡くなったのである。家業を続けるには1級技能士の資格が必要だが、夫も義弟も仕事が忙しく受検する機会を持てずにいた。そこで2人に代わって増子さんが資格取得を決意した。生まれたばかりの次男が保育園に入園できるまで待ち、02(平成14)年、まずは2級に挑戦。これに見事合格し、その2年後、いよいよ1級に挑戦することになった。

家族愛で難関を突破!

1級技能検定試験風景

建築板金1級技能士の試験は、かなりの難関。検定試験の課題は製図から板金まですべてが手作業となるため、経験の浅い増子さんには高いハードルだった。家で練習をしてもうまくいかず、子どもの夏休みが重なった時などはいらだった。受検を何度もあきらめかけた増子さんを支えたのは家族の愛だった。毎晩遅くまで練習に付き合ってくれた夫や義弟、「ママ頑張って!」と励ましてくれる子どもたち……皆の思いに応えなければという、一心で努力を重ねた。
「合格通知を受け取った時は喜びと同時に、重い肩の荷がやっと下りた感じでした」と当時のことを話してくれた。

将来は家族で仕事をしたい

2年前に長女が生まれ、現在は育児に専念中の増子さんだが、この春から徐々に仕事に復帰する予定。「板金の世界には女性ならではの気配りが生かせるところがあります。夫を支え、将来は息子2人とも一緒に仕事ができればうれしい」と増子さん。これからは1級技能士として、高性能な施工に努め、増子鈑金工業所を守っていきたいと、意欲的に語ってくれた。
(取材・福本)

 

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