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掲載日: 2008.05.14

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環境カウンセラー清水滋さん(72歳・大津市在住)

「栗東自然観察の森」で環境カウンセラーとして活躍中の清水滋さんが、今回の素敵な人。大津市のご自宅と栗東自然観察の森にお邪魔し、お話を伺った。

五感を使い不思議を発見

環境カウンセラーとは、自然や環境問題について豊富な経験や知識を持ち、環境保全活動を行う事業主や市民団体などに対して助言ができる技能を持つ人材のこと。環境省の審査を経て登録される。
清水さんは栗東自然観察の森で「自然解説リーダー養成講座」を開き、自然観察指導員を1年かけて育成している。対象は「自然が大好きだけどよく知らない人」。自然は実物を前にして、五感を使い不思議を発見していくことが一番楽しい。「初めから知っていたのでは感動が少ないでしょう?」と清水さんは笑う。過去8年間に200人以上の卒業生を送り出し、自然と共生できる楽しさを実感できる講座と、高い評価を得てきた。

定年退職後は自然とかかわる活動を

自然解説リーダー養成講座の様子

清水さんが指導員になろうと考えた理由の一つに、大手電機メーカーに在職中、業界初の環境企画事業を立ち上げるなど環境問題にかかわったことがある。「自然が大好きな人材を育成することが環境問題の助けになる」と考え、退職後は自然観察指導員になろうと決意した。

突然立ちはだかった大きな壁

ところが退職前の58歳のとき、脳梗塞で倒れ、左半身が動かなくなってしまった。清水さんはリハビリに励んだ。1年後には朽木村(現・高島市)の蛇谷ヶ峰(標高902㍍)への登山に成功するほどになった。
「いつも思い出すのは、少年時代、疎開先の野山で食糧を探して走り回った思い出。貧しかったのですが家族のために役立っているという充実感を味わうことができていました」と清水さん。「だから、自然の中でこそ学べたことを、自分が本気で世の中に伝えられるかどうか、病気になって天に試されている気がしました」と闘病中を振り返る。
退職後は大阪にあるNPO法人シニア自然大学で1年間学び、大阪の鶴見緑地で「ミニ里山」を企画して高い評価を得るなど活躍。その後98(平成10)年に栗東自然観察の森にスカウトされ、現在に至る。

活動を通して伝えたい思い

清水さんは講師以外にも「人間と自然は同じ地球の仲間」とのメッセージを伝える人形劇団「木の葉」、定年退職後の人たちの生きがいと栗東市の特産品づくりを目指す「こんぜ自然薯研究会」、循環型生活を体験する「里山楽校」などを企画。仲間と共にすべての世代が自然と触れ合う「仕組み作り」に取り組む。
「やっていることはささやかだけれども、根底に流れる理念や思想を深く高く持って、自然の素晴らしさを伝えていけたらうれしい」と話す。清水さんの思いに深く感動した。    (取材・高井)

 

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