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室内で自転車に乗り、アクロバティックな技を繰り広げるサイクルフィギュア。この競技で過去11回も全日本選手権で優勝し、世界選手権にも出場している堀井和美さんが今回の素敵な人。
今月23、24日の両日、に東京で開催される今年度の全日本選手権で大会７連覇が期待される。草津市農業者トレーニングセンターにお邪魔し、練習中にお話を伺った。
04年 世界室内自転車競技選手権大会
サイクルフィギュアとは特殊な自転車でアクロバティックな技を、制限時間内にいかに正確に行うかを競う室内自転車競技のこと。一言でいうと、フィギュアスケートや体操競技を自転車に乗ってする感じだ。
技は約300種類もあり、これをマスターするには、早くても数カ月、１年以上かかることもある。
「一つずつ新しい技に挑戦し、それが完成したときはとてもうれしい。さらにそれを大会で披露し、納得いく演技ができたときは何とも言えません。まさに最高です」と堀井さん。
MORIYAMAダンスフェスティバル2007にて
撮影：立岡写真館 立岡美紀
堀井さんは龍谷大学の自転車部で、サイクルフィギュアを知った。大学に入学し、何か新しいことをやりたいと思っていた。
元々、体操やフィギュアスケートにあこがれていたこともあり、すぐにサイクルフィギュアに飛びついた。
ところがこの競技をするメンバーは少なく、指導者も練習場所もなく、部活動は苦労の連続だった。その上、厳しい練習が必要な難しい競技だということが分かった。しかし、何とか頑張って練習を重ねるうちに、徐々に上達。１年半後には全日本選手権で２位を獲得し、世界選手権にも出場するまでになった。
今では、11回も全日本選手権を制覇する第一人者だ。
「チャンピオンにふさわしい演技ができるように練習を重ね、精一杯の努力をしています。11回もチャンピオンになれたのは、周囲の方々のおかげです」と感謝の気持ちを忘れない。
07年 全日本選手権大会 女子シングル優勝
（表彰式） 後列真ん中が堀井さん
堀井さんはこの競技の普及を目的に03(平成15)年から「京滋サイクルフィギュアクラブ ブルーレイクエンジェルス」を立ち上げ、草津市内の子どもたちにトレーニングの指導をしている。
子どもたちはいくつかの技を習得し、さらに難しい技にも挑戦しつつあり、将来が楽しみだという。
「目標は、自分が今、挑戦している技を完成させ、できる限り長く続けていくこと。また、競技人口拡大のために普及活動を続け、子どもたちに楽しさと魅力を伝えていきたい」と堀井さんは熱く語る。
取材が終わる頃には、彼女の笑顔と華麗な技にすっかり魅了されてしまった。ますますの活躍を期待したい。
（取材・鋒山）
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2024年11月22日
2024年11月1日
