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掲載日: 2009.04.15

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結成27年目を迎えたフルートオーケストラ 湖笛の会の皆さん

結成以来27年目を迎え、5月22日の東京公演(東京都渋谷区千駄ヶ谷・津田ホール)に向けて準備に余念がないフルートオーケストラ「湖笛の会」の皆さんが今回の素敵な人。

滋賀県在住の女性だけで結成

湖笛の会は82(昭和57)年に会長の松山克子さんや、代表の中山登志子さんらが中心になって滋賀県在住の女性フルーティストに呼びかけて結成された。現在、メンバーは25人。
会長の松山さんは、「高音楽器というイメージのフルートですが、私たちの演奏を聞いて音の幅の広さに驚く方がたくさんいらっしゃいます。これからも湖笛ならではのサウンドを作っていきたいと思います」と言う。松山さんは東京芸大卒で、日本フルート協会の常任理事を務めるかたわら、湖南市の市議会議員も務めるパワフルな女性。

滋賀県文化奨励賞を受賞

「湖笛の会」は毎年の定期演奏会はもちろんのこと、国内外での長年の音楽活動が高く評価され、92(平成4)年に滋賀県文化奨励賞を受賞。
また、日本の童謡を中心にまとめたCD「湖の四季」も出し、高い評価を得ている。
結成当時から松山さんを助け、苦労を共にしてきた中山さんは「クラシックは敷居が高いと思われがちですが、子どもから大人までたくさんの人に楽しんでもらえる音楽をお届けしていきたいと思います」と抱負を語る。
さらに「これまで、皆でアイデアを出し合い、曲をアレンジするなどして活動を続けてきましたが、私たちの演奏を聞いてこれからもたくさんのフルートファンが増えることを願っています」と熱い思いを付け加える。

透明感がある、優しい音色だが難しい楽器

ピッコロからコントラバスフルートまで、大小7種類のフルートが奏でるフルートオーケストラの音域は、6オクターブ以上。
フルートは透明感がある優しい音色だが、音色とは裏腹に難しい楽器で、高いテクニックが要求される。それゆえ、メンバーは日ごろ、フルートの先生や主婦として多忙なスケジュールをこなしながら自宅練習に励み、美しいハーモニーを保つ努力を続けている。

フルートで美しい琵琶湖を表現

5月22日の東京公演では「琵琶湖からのおくりもの」と題して、四季おりおりの美しい琵琶湖をフルートで表現する。
「この機会に滋賀県の素敵な文化の香りをいっぱい、東京に吹き込んできます」とメンバーは張り切っている。
「東京にお知り合いがおられたら、ぜひ紹介して下さい。東京方面にご旅行を兼ねてお出かけいただいても」と松山さん。
取材時、美しいフルートの音色を聴いていると、壮大な琵琶湖の風景を目の当たりに見た思いがした。
メンバーのみなさんのますますのご活躍を期待したい。(取材・鋒山)

 

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