児玉 紘一さん(66歳・東近江市在住)
小さな日常を個性的なタッチの水彩スケッチで表現する児玉紘一さんが今回の素敵な人。
児玉さんは現在、県内外で定期的に個展を開いたり、大津・守山・近江八幡でスケッチ教室を開き、積極的に生活を楽しんでいる。児玉さんが講師を務める守山市のスケッチ教室にお邪魔し、お話を伺った。
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小さな日常を個性的なタッチの水彩スケッチで表現する児玉紘一さんが今回の素敵な人。
児玉さんは現在、県内外で定期的に個展を開いたり、大津・守山・近江八幡でスケッチ教室を開き、積極的に生活を楽しんでいる。児玉さんが講師を務める守山市のスケッチ教室にお邪魔し、お話を伺った。
児玉さんが描くのは、何でもない日常の一コマ。身の回りのモノや風景のすべてがテーマだという。「水彩スケッチは誰でも気軽に描くことができます。文章を添えると、更に、たくさんのことが伝えられて、楽しいですよ」と児玉さん。
児玉さんは子どものころから絵を描くのが好きだった。大人になり、会社の油絵サークルに参加したものの、仕事が忙しくなり、時間が取れなくなった。
ところが57歳で知り合いに誘われて参加した海外スケッチツアーをきっかけに、絵を描きたいとの思いが強まった。
水彩スケッチは油絵と比べて費用が安いことや、準備に手間が掛からないので旅先でも気軽に描けることも魅力だった。
最初は、はがきサイズのスケッチブックに身の回りにあるものを手当たり次第描いてみた。描くほどに楽しくなり、趣味の域を超え定年後は生活の軸になった。
「とにかく、どんどん描いてみることです。物や風景をしっかりと見るようになります。旅先で描いたスケッチは、写真よりも強く思い出に残りますよ」と児玉さん。
児玉さんは水彩スケッチの楽しさを一人でも多くの人に伝えたいと、約2年前からは、ブログ「タマちゃんのスケッチブック」を開き作品も掲載している。日々新たな作品を載せたいと、ほぼ毎日1、2枚は描いている。
ブログでたまった作品を基に、昨年6月には「ちょこっとスケッチを楽しもう」と題した本も出版した。
「“人生、楽しくおもしろく”をモットーにしています。画材は色鉛筆でも何でも構いません。自由に、楽しく描けばいいのです」と児玉さん。
スケッチ教室の参加者に児玉さんの印象を聞いてみると、「面倒見が良く、いつもほめてくださいます」と明るい声で返事が返ってきた。
会話を楽しみながら、生き生きとした表情で絵を描く皆さんの姿を見ると、水彩スケッチの楽しさが十分伝わってきた。
暮らしの中に絵を取り入れ、人生を楽しみ、さらに周りの人たちをも明るくさせる児玉さん。これからも多くの人に絵を描く楽しさを広めていってほしい。(取材・鋒山)
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