箏演奏家 麻植 美弥子さん 理恵子さん （草津市在住）
箏の演奏家として、親子で活躍する麻植美弥子さんと、娘の理恵子さんが今回の素敵な人。コンサートのリハーサル中にお邪魔し、お話を伺った。
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箏の演奏家として、親子で活躍する麻植美弥子さんと、娘の理恵子さんが今回の素敵な人。コンサートのリハーサル中にお邪魔し、お話を伺った。
普段は別々に活動している二人だが、びわ湖ホールのロビーコンサートや、今年４月に大阪府茨木市で行われた「母娘で奏でる箏のしらべ」など、共演することも少なくない。「箏の音色は本当に心地良くて大好きです。娘共々、箏の魅力をもっと広めていきたいと願っています」と美弥子さん。
美弥子さんは、祖母の勧めで３歳から箏を始めた。上達が目ざましく、全国邦楽コンクール箏部門で第１位、京都芸術祭で京都市長賞を受賞するなど、次々に賞を受賞し、国内外で多数のコンサートにも出演してきた。箏以外の音楽家ともコンサートを開き、邦楽の枠にとらわれない多彩な活躍を続けてきた。「少しでも興味を持ってもらいたいという願いから、さまざまな形のコンサートをしてきました。箏の魅力と可能性を探求し、新しい扉を開いていきたいと思っています」と美弥子さんは意欲的だ。
娘の理恵子さんも、母親と同様に、３歳から箏を始めた。「箏の音色は、子どものときから子守歌代わりに耳にしていましたので、演奏するのは自然なことでした」と理恵子さん。大学卒業後、本格的に演奏活動を始めた理恵子さんは、若い人に和楽器に親しんでほしいと願う。定期的に中学校などに出向き、授業を引き受けるなど、社会活動にも前向きに取り組んでいる。「生徒たちは大変興味を持ってくれて、熱心に聴いてくれます」と顔をほころばす。
「娘と共演できるなんて、とても幸せなことです」と美弥子さん。一方、理恵子さんも「箏の練習に対しては大変厳しい母ですが、今となっては感謝しています」とほほ笑ましい。親子の息がピッタリ合った演奏は心温まると定評がある。８月19日には草津アミカホールで「親子で楽しむ箏コンサート」が開かれる。「気軽に箏に触れていただけるコンサートです。是非、いらして下さい」。二人の笑顔と、それとは対照的な、演奏時の真剣なまなざしがとても印的だった。ますますのご活躍を期待したい。（取材・鋒山）
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2024年11月22日
2024年11月1日
