イラストレーター 赤田 亜由美さん(長浜市在住・34歳)
小泉純一郎元首相のグッズ用キャラクター「シシロー」の産みの親、赤田亜由美さん。
現在は長浜市内を中心に会社のロゴマークや公共団体のキャラクターをデザインしている。モダンな若々しさとほんわかほのぼのとした味わいの彼女の作品が湖北のあちこちに登場、人々に愛されている。
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小泉純一郎元首相のグッズ用キャラクター「シシロー」の産みの親、赤田亜由美さん。
現在は長浜市内を中心に会社のロゴマークや公共団体のキャラクターをデザインしている。モダンな若々しさとほんわかほのぼのとした味わいの彼女の作品が湖北のあちこちに登場、人々に愛されている。
専業主婦だった赤田さんがフリーのイラストレーターになったきっかけは、01(平成13)年に実施された、小泉元首相のイメージキャラクターの募集で、大賞を受賞したことだった。赤田さんが育児の息抜きに軽い気持ちで応募した「シシロー」が、応募総数226点の中から大賞に選ばれた。キャラクターのTシャツやマグカップなど、数多くの商品が自民党の売店で販売され話題になった。小泉さんと会って取材を受けたこともあった。
高校で美術部に入り、名古屋造形芸術短大で日本画を学んだ後、印刷会社でデザインやイラストを描く仕事などをしていた。大会受賞が自信になり、再びイラストの世界に戻ろうと決心した。
長浜市内の旧浅井地区を中心にフリーのイラストレーターとして活動するようになったものの、当初は仕事がほとんどなかった。商店街を歩き回り、頼み込んで店のメニューのイラストの仕事をもらったこともあった。
モダンな若々しさと、ほんわかほのぼのとした味わいを兼ね備えた赤田さんのイラストは次第に評判となり、口コミなどで仕事が徐々に増えていった。会社のロゴマークや地域振興協議会のキャラクターデザインなどだ。
今では交通安全の標語の看板や、地域の見守り隊のワッペン、浅井ふれあいの里のキャラクターなど赤田さんが作ったほのぼのとしたかわいらしいキャラクターがあちこちで見られるようになった。
毎年夏休みに浅井図書館で作品展を開き、浅井歴史民俗資料館前の浅井三姉妹顔出し看板や、浅井三姉妹博覧会の土産物のパッケージデザインも手掛ける。
イラストはパソコンで描くことが多い。一番時間をかけるのはイメージ作り。それさえ決まれば描き上げるのは一気だ。依頼者が求めるイメージがつかめず、何度も修正して思い悩むこともあるが、だんだん自分の思い通りのキャラクターに仕上がっていく過程が面白い。
仕事の傍ら、月1回小学生向けのイラスト教室「イラスト倶楽部」を長浜市の下草野公民館で開いている。子どもたちの発想は豊かで逆に教えられることが多い。イラストを描くことが、子どもたちの将来のいろいろな選択肢の一つになってくれればと思う。高齢者向け塗り絵教室を開いたこともある。
07(平成19)年、絵本「まんまるちゃんのおはなし」を出版した。絵本もまた今後続けていきたい分野だ。
「以前は自分のためにだけ描いていたイラストですが、今ではたくさんの人に喜んでもらうために描いています」
(取材・鋒山)
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