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掲載日: 2011.05.11

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福永 和明さん (東近江市在住・54歳)

渓流魚のオブジェを原寸大の木彫りで作る福永和明さん。
剥製や魚拓ではない、フィッシュクラフトは、釣ったときの感動が生き生きとよみがえる。

“感動”を残したい

福永さんの作品は、額から今にも飛び出してきそうに感じられる。イワナやアマゴ、ヤマメなどの独特の色合いとさまざまな色の斑点の模様が忠実に再現されている。
会社員の福永さんは、9年前、友人に誘われてフライフィッシングを始めた。フライ(疑似餌)を使う渓流や湖での釣りのことで、とても難しい。1日に数匹釣れればいいほうで、釣れないことも多い。それだけに釣れたときの感動は大きい。釣った後、川や湖に戻すのがルールなので、つかの間の感動だ。
そのうち渓流魚の美しさに心が引かれるようになった。渓流魚は上から見ると同じように見えるが、横から見ると魚によって色、模様が違う。すんでいる川や大きさ、四季の変化によっても色合いが変化する。保護色で色を変えるので、天然と水族館の渓流魚とでは色が違う。地味なイメージがあるが、実はとても美しい魚なのだ。
「この美しい姿を残したい。“つかの間の感動”を時間を超えてみんなで共有したい」
そう思った福永さんは、自分の釣った魚を写真に撮り、大きく引き延ばして飾るようになったが、写真では本物のイメージが伝わらないことに不満が残った。

写真を基に再現

渓流釣りは10月から3月まではシーズンオフになる。その間にさおを手作りする友人を見て思いついたのが、原寸大の木彫りのオブジェを作ることだった。いわば剥製の木彫り版だ。
フライフィッシングを始めて2年後のことだった。
仕事の関係でイラストは描いていたが、木彫りは初めてだった。木をナイフで削り、サンドペーパーで磨き、アクリル絵の具を塗って、ニスで仕上げるが、最初はうまく表現できなかった。
何匹か作るうちに、生きているような美しい渓流魚が次々と誕生し、夢中になった。釣り仲間が釣った魚の写真を基に作って贈ると、とても喜んでくれた。今では、ブログで知り合った全国の釣り仲間の協力を得て、約50点を制作した。

作品展も開催

一般の人にはほとんど知られていない渓流魚の美しさを少しでも多くの人に知ってほしいと、定期的に作品展を開催している。展示会では作品と魚の写真、釣り人の名前、コメントなどを展示する。
現在は、アウトドア総合ブランド「モンベル」主催で、「水と渓魚の三人展」を開催中。渋谷や京都、神戸など全国にある店舗9カ所を巡回している(10月まで)。5月22日(日)までは名古屋で開催中。釣行写真の由井大久、書道の桂田塊山とコラボして好評を博している。
「全国の河川のさまざまな渓流魚100選のフィッシュクラフト展を開くのが夢。100尾釣ったそれぞれの釣り人を招待したい。『釣り人のための美術館』が作れたら最高ですね」(取材・鋒山)

 

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