株式会社アルティ 代表取締役 谷口 良治郎さん(東近江市在住・63歳)
全国に約170あるアイフルホームのフランチャイズ加盟店。その中で常に営業成績をベストテン内に保ち続けている(株)アルティ。今回、この社長の実像にせまってみた。
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全国に約170あるアイフルホームのフランチャイズ加盟店。その中で常に営業成績をベストテン内に保ち続けている(株)アルティ。今回、この社長の実像にせまってみた。
谷口さんは夢を探していた。1990年代初頭のことである。経営していた不動産会社の業績は順調だった。でも、何かが足りなかった。不動産業の先行きに不透明感が漂い始めていたことも気になっていた。
そんなとき出合ったのがアイフルホームのコマーシャル「20歳で家を建てました」。当時としては画期的な格安木造住宅だった。
それまで、日本の住宅は高過ぎると思っていた谷口さん。「これだ!」と思った。「家を持ちたい」という若い人の夢を実現する手伝いができるとは、なんて素晴らしい事なのだろうと心が躍った。
全身全霊でぶつかれる「夢」と40歳を過ぎて出合い、91年にフランチャイズに加盟した。
今でこそ市民権を得ている格安木造住宅だが、当時は「そんなの家じゃない」と言う専門家もあった。
「なまじ建築の知識があれば怖くて踏み切れなかったかも。逆に言えば、業界を熟知した人が『できない』と思う事だからこそ『新しかった』のかな」と谷口さん。住宅建設の業界は初めてで、全くノウハウがなかった。できる人を求めて、大手住宅建設会社の若手幹部に声を掛け、情熱で招き入れた。
住宅事業をスタートする際、最初に掲げたキャッチフレーズは「夢を形に」と「一緒に探ソウ! 夢のカタチ」だった。自分の夢、社員の夢、お客様の夢……それぞれの夢がカタチになるように、若い人と一緒に頑張っていこうと願いを込めた。
紆余曲折の末、なんとか事業を成長路線に乗せた。滋賀だけではなく、岐阜や福井にまでエリアを広げ、朝から晩まで一日に8店舗も走り回った。つらいと思ったことはなかった。夢へ向かって走るのは「楽しみ」であり、生きがいだった。
家が完成してお客様に鍵を引き渡すとき、赤ちゃんを抱いた若夫婦の喜びにあふれた顔を見るだけで疲れが吹っ飛んだ。そればかりか、家が完成すると、菓子折りを持って礼に来てもらったことさえあった。「こんな仕事、ほかにあるだろうか。こんなうれしい仕事はない」と、しみじみ思った。
アイフルホームテクノロジー加盟店は現在、全国で約170店。業績は常にベストテン入りしている。成功したときはどうしても心にすき間ができるので、うまくいった時こそ、原点の「夢」に立ち戻るように心がけている。
現在、地域密着度を高めるために滋賀県内の4店舗に店を集約し、“夢の結晶”を世に送り出している。座右の銘は「一生感動」。これからも夢を語り、夢を追い続けていきたいと言う。
最後に、「奥様あっての今日ですか」と、ちょっぴり意地悪な?質問に対して否定も肯定もなく、青年のような「さわやかな笑顔」が返って来た。
(取材・越智田)
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