フィットネスインストラクター 日置 智子さん(長浜市在住)
若い人の美容のためだけでなく、出産・育児期のサポートや、年をとってからの健康増進まで、女性の一生の流れに合わせたフィットネス指導を実践している日置智子(ひおきともこ)さん。昨年、フィットネス情報誌NEXTの「トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー2012」でインストラクター部門最優秀賞を受賞した。
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若い人の美容のためだけでなく、出産・育児期のサポートや、年をとってからの健康増進まで、女性の一生の流れに合わせたフィットネス指導を実践している日置智子(ひおきともこ)さん。昨年、フィットネス情報誌NEXTの「トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー2012」でインストラクター部門最優秀賞を受賞した。
フィットネスとは、健康・体力増進のための科学的で合理的な運動のこと。ダンスやエアロビクス、ヨガなどさまざまな運動メニューがある。
若い人がシェイプアップや美容のためにやるものというイメージがあるが、日置さんのスタジオには高血圧や術後のリハビリのために来る人、精神安定やリラックス効果を求める人、高齢者も通っている。「女性には仕事、結婚、出産、子育てなどの大きな節目があり、それぞれその時期にふさわしいパワーが必要です。だからさまざまなエクササイズを開講しています」
日置さんのスタジオでは、一人一人の環境やニーズに応じて、それに合わせたプログラムを選ぶことができる。
「レッスンの合間には健康に関するアドバイスもしています。入会当初は元気が無かった人が健康に若々しく、美しくなっていかれるのがとてもうれしいですね」
最初はエアロビクスやダンスクラスから始めた。
周囲の人や会員の要望に応え、妊婦向けのマタニティビクスや子連れのエアロビクスなどのプログラムを加えていくうちに、女性の一生の流れに合わせたコースが出来上がっていった。
持病のある人でもできるエクササイズや、親に運動をさせたいとの会員の声からシルバー向けの教室も開講。託児制度も導入した。
もちろん、簡単ではなかった。
難しい日本フィットネス協会(JAFA)のディレクター(ADD)資格を取得するために東京まで通って勉強した。さらに、マタニティビクスの資格のほか、医学や薬学の知識も必要だと感じ、アメリカスポーツ医学会の資格も取得した。
当初は自身の出産、子育ての時期と重なり、目が回るような忙しさだったが、夫や義母の手助けもあって乗り越えることができた。
「子どもを寝かせてから夜中まで勉強して大変しんどい時期もありました。今となってはいい思い出です。
フィットネスの楽しさをたくさんの人に知ってもらい、健康になっていただきたい……ただその一念でした」
最初は地元長浜の市民体育館の教室で行っていたが、友人に勧められて私設スタジオを開くことを決意。1985年、長浜市内にスタジオ「SUNSET」をオープンした。フィットネスという言葉さえまだ一般に知られていない時代だった。以来、約30年。10年、20年と通い続けている会員も少なくない。
昨年、トレーナー・インストラクター・オブ・ザ・イヤー2012に応募、見事インストラクター部門最優秀賞を受賞した。「自信を持ってやってきたつもりですが、全国的に見てどうなのかという思いで応募しました」
現在、出張レッスンや地域の運動会での体操指導、ヨガ教室、女子大の看護学科の講師を務めるほか、長浜市の佐藤クリニックで19年間に渡ってマタニティビクスのレッスンを続けるなど、地域に根ざして積極的に活動している。
(取材・鋒山)
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