立命館大学3年ボート部
髙野 晃帆(たかの あきほ)さん(大津市在住)
ボート競技は、ボートに乗りオールを漕ぎながら水上の一定の距離をタイムで競うスポーツだ。今年8月、インドネシアのパレンバンで開催された「第18回アジア競技大会2018ボート競技女子舵手(だしゅ)なしペア」に出場し、4位に入賞した髙野晃帆さん。2020年の東京五輪出場を目指し、今日も厳しい練習に励んでいる。
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ボート競技は、ボートに乗りオールを漕ぎながら水上の一定の距離をタイムで競うスポーツだ。今年8月、インドネシアのパレンバンで開催された「第18回アジア競技大会2018ボート競技女子舵手(だしゅ)なしペア」に出場し、4位に入賞した髙野晃帆さん。2020年の東京五輪出場を目指し、今日も厳しい練習に励んでいる。
髙野さんがボートを始めたのは大分県立日田三隈高校1年生のとき。中学ではバレーボールをしていたが、2年生の時知り合いを通じて会った高校ボート部の顧問から「お前なら世界に行ける!」と言われ、髙野さんの心は揺れた。当時バレーボール部からも入部を誘われていたが、「ボートで全国大会に出たい」という気持ちは日増しに強くなっていった。
入部後は部員の誰よりも長く漕いだりトレーニングを重ねたりして実力をつけ、第69・70回の国民体育大会連続優勝や、ジュニア日本代表選手にも選出されるアスリートとなっていった。
立命館大学入学後の第95回全日本選手権大会では大会4連覇が懸かるペアで優勝し、エイトでも大学創部初となる優勝を果たした。今年も9月に行われた学生日本一を決める第45回全日本大学選手権大会で優勝するなど輝かしい成績を残しているが、髙野さんは「舵手なしペア」の競技が特に楽しいという。「信頼というか気遣いというか、相手のことを思っていないとうまく漕げません。心の中でタイミングを計り、合っている時ボートが速く進む感覚がたまらなく、奥が深いスポーツだと実感しています」
今の課題はメンタル面での強化と漕ぐ技術の向上だ。今年のアジア競技大会では4位に終わったが、勝てない相手ではなかった。しかしレース中に「勝てないのではないか」と思った瞬間、ボートを漕ぐ力が出なくなった。
メンタル面での弱さを痛感した髙野さんは、試合で失敗するかもしれないと思っても今までのレースを振り返り自信を持つことや、どのように対処しようかと考えるなど「何事もポジティブに気持ちを保つよう努力しています」と、強い精神力を養っている。
スポーツ健康科学部で勉学に励む髙野さんは、ボート部合宿所がある大津市玉野浦からびわこ・くさつキャンパスまで電動自転車に乗って毎日通学している。片道30分ほどの距離だが飛ばせば15分で行けると笑う。
シーズン中は火曜日から金曜日まで、5時10分から7時30分までの練習が組まれており、夜まで遊んだりアルバイトをしたりする余裕はないが、話す言葉に辛さは感じられない。
目標は東京五輪出場だが、まずは今冬開催される2019年の日本代表を決める選考会や、全日本選手権大会、全日本大学選手権大会など全国大会での優勝を目指し、闘志を燃やす日々を送っている。(取材・髙山)
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