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歴史を刻む摺針峠 ( )

中山道の鳥居本宿と番場宿の間にある摺針峠(彦根市中山町)。
江戸時代、峠から琵琶湖を望む風景は中山道随一といわれ、広重の木曽街道六拾九次にも描かれている。
摺針峠の名の由来は、修行中の弘法大師(空海)が峠の老婆の「斧を摺って針にする」という言葉に己の未熟さを恥じ、さらに修行に勤しんだという逸話に因んでいる。(摺針峠は磨針峠とも書く)
この場所には「望湖堂」という大きな茶屋があり、参勤交代の大名や朝鮮通信使、皇女和宮降嫁の際にも立ち寄ったとされるが、1991(平成3)年火災で焼失した。

 

< 2024年09月20日(金) 取材:髙山博光 >

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