県境の隠れ里マキノ町在原 ( 高島市 )

平安時代の歌人、在原業平（ありはらのなりひら）が晩年を過ごしたという伝承が残る高島市マキノ町在原。
福井県との県境に近いこの集落にはかつて多くの茅葺民家があったが、2013年の大火などによって多くを失い現在は数棟を残すのみとなった。
集落のはずれの山林に入ると、在原業平の墓と伝えられる宝篋印塔（ほうきょういんとう）がひっそり佇んでいた。
集落を流れる川の名は竜田川という。小倉百人一首にある業平の和歌が思わず浮かぶ。
「ちはやぶる　神代もきかず　竜田川　からくれなゐに　水くゝるとは」

< 2024年10月23日（水） 取材：髙山博光 >

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