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2016年5月1日(日)に、甲賀市にある油日神社で5年に1度の古式祭「奴振り」が開かれた。このお祭りは県選択無形民俗文化財に指定されており、総勢250名の大行列が神社から甲賀駅までの往復およそ10kmを練り歩く。
5年に1度とあるのは、もともと5つの地域(上野、高野、相模、佐治、岩室)が毎年交代で行っていたが、現在は上野地域だけが行っているため。
馬に乗った頭殿(とうどう)を先頭に、長持奴(ながもちやっこ)などの行列が9時に頭殿宅を出発し、10時に神社に着くと、今度は神輿2基を先頭に甲賀駅、油日駅を回って夕方、再び神社に戻ってお開きとなる。
見どころは派手な衣装を着た長持奴。歌を歌いながら長持の向きを変えて少しずつ進む。
参道は多くの見物客であふれ、奴が無事に神社に到着すると大きな拍手がわいていた。
併設されている甲賀歴史民俗資料館には、当時の様子が描かれた貴重な衝立があるのでこちらも必見(5月1日は無料開放)。
平安時代から続くこの行列。次回は5年後の2021年5月1日。
●お問い合わせ
油日神社
滋賀県甲賀市甲賀町油日1042
TEL:0748-88-2106
< 2016年05月6日(金) 取材:原田和泉 >
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