紅茶とテーブルコーディネートで幸せなひとときを
TEA&TABLE カクトワール 主宰
森 幸子(もり ゆきこ)さん(栗東市在住・63歳)
紅茶好きが高じて11年前、自宅の一部をサロンとして改装し紅茶教室を開いた森幸子さん。アンティーク家具が並び、食器や花などでテーブルコーディネートされた教室は口コミで広がり、5年目には月に100人を超える生徒が集まった。2021年からは京都のカルチャーサロンでも講師を務め、さまざまな紅茶の楽しみ方を提案している。
コーヒーアレルギーがきっかけ
若いころは1日8杯飲むほどコーヒー好きだったという森さんだが、ある日アレルギー症状がでるようになり45歳で飲むのをやめた。コーヒーに替わる他の飲み物をと市販のティーパックの紅茶を飲んでみたが何か物足りない。美味しい紅茶が飲みたいと思いインターネットで紅茶教室を調べると、大阪府吹田市にある堀池麗子先生が主宰する英国式紅茶教室が目に留まった。
早速教室を訪ねてみると、目の前にアンティークコレクションに囲まれた美しい空間が広がっていた。感動した森さんはすぐ教室に通うようになった。正しい紅茶の淹れ方や食器の扱い方など初めて知ることばかり。先生の淹れる紅茶は最高に美味しく至福の時間だった。「いつか私も自宅で紅茶教室を開きたい」森さんの夢は膨らんだ。教室に通いながら自宅でも通信教育でティーコーディネーターの資格を取った。通い始めて5年経た2012年、自宅の一部を改装して英国風のサロンを作り「カクトワール」と名付けた紅茶教室を始めた。
アフタヌーンティーを楽しむ
午後に紅茶と共に軽食やおやつをいただくアフタヌーンティー。3段のスタンドにサンドイッチ、スコーン、ケーキが盛り付けられ、非日常の空間の中で優雅にティータイムを過ごす楽しみ方だ。
森さんは教室に通っていた時、本場の雰囲気に触れてみたいと、ロンドンで最も格式の高い場所メイフェアにある市内最古のホテル、ブラウンズホテルに行きアフタヌーンティーを堪能した。日本では気軽に楽しめるが本場では伝統と格式が重んじられ、マナーも執事にチェックされていたことを思い出す。
「教室でカップの持ち方やスコーンの食べ方など覚えていただくと良いですね。本格的なアフタヌーンティーではきゅうりのサンドイッチが必ず出てきますが、きゅうりは昔の英国では高価な野菜だったので貴族の食べ物でした。こんな少しの知識があればより楽しめますね」
若い世代に紅茶の楽しみ方を知ってほしい
月1回のレッスンは1グループ6人までで、季節に合わせたテーブルコーディネートでティーランチを楽しむ。新緑や紅葉の季節には庭のもみじを切って大胆に飾ったり、暑い季節にはガラスや銀器を多用したりと、シチュエーションを考えるのは大変だが喜んでもらえるのが一番だという。
教室を始めて12年。一昨年から京都のカルチャーサロンでも講師を務めているが、一方でコミュニケーションの仕方が変わり、若い人はオンラインでの交流を好む世の中になってきた。
若い世代にも紅茶のことを知ってほしいと、Z世代と呼ばれる15歳から25歳向けのモニターレッスンを最近始めた。「1人500円で親子紅茶体験をしてもらっています。今後は近隣の高校生にもさまざまなお茶の楽しみ方や淹れ方を教えてあげたい。少し知っているだけでも人生が変わってきます。敷居が高いと思わず楽しんでほしいです」
●お問い合わせ
TEA&TABLE カクトワール
森 幸子
TEL:080-3854-1426
MAIL: morris1226@icloud.com
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