ファッションデザイナー・ドレスライフプロポーザー
Meeさん(守山市在住)
ブランド「xiuxi(シューシー)」を立ち上げ、ワンピースやドレスを通じて人生を豊かにするお手伝いをしているMeeさん。xiuxiは年齢や障がいの有無に関わらず着やすくおしゃれなユニバーサルデザインの洋服も手がけており、来年3月には滋賀県初のパリ・コレクションに出展する。
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ブランド「xiuxi(シューシー)」を立ち上げ、ワンピースやドレスを通じて人生を豊かにするお手伝いをしているMeeさん。xiuxiは年齢や障がいの有無に関わらず着やすくおしゃれなユニバーサルデザインの洋服も手がけており、来年3月には滋賀県初のパリ・コレクションに出展する。
母親はイタリア仕立ての服にピンヒールを履いて小学校の参観日に来るほどおしゃれな人だったという。Meeさんもファッションに興味はあったが、中学の家庭科の先生に「あなたには洋裁は向いていない」と言われずっと裁縫とは縁がなかった。
嫁ぎ先がたまたま縫製業に携わっていたことから、Meeさんはやむなく仕事を手伝うようになった。やがて義母からミシンの扱い方などを教えてもらうようになると案外楽しかった。
ある日リボンを前で結ぶエプロンを作ってほしいと人から頼まれ作ってあげると喜ばれた。それを見た人から、今度はエプロンに後ろをつけるとワンピースになりそうだからワンピースを作ってほしいと言われ、自分なりにデザインして作ると次々とオーダーが来るようになった。xiuxを立ち上げ草津市にサロンを新設すると、東京など遠方から客が訪れるほどの人気になった。
「お客さまから『夢をかなえるワンピース』と言われることがありますが、素敵な洋服には力があります。サロンに洋服を選びに来るのは自分のために何かをする第一歩。好きな洋服を探して着替え、鏡を見るとぱっと顔が変わります。人が変わる瞬間です。素敵な洋服はその人を素敵な場所に連れて行ってくれたり、自分を大事にすると自然と周りに感謝したりするものです。そうすると世の中がもっと素敵になります」。
ブランドを立ち上げたころ、義母が難病にかかり手足が不自由になり着替えが難しくなった。義母は介護服を嫌がったので、何とか着やすくおしゃれな服が作れないかとユニバーサルデザインに関心を持った。
幸いユニバーサルファッションを研究している神戸芸術工科大学の見寺貞子教授の知遇を得ることができ、創作活動に日々明け暮れた。今年11月には3年ぶりの開催となるユニバーサルのファッションショー「京都プラチナコレクション」に出展する予定だ。
「次々とやりたいことが湧いてきます。昨年はタンスに眠っている着物をドレスに仕立ててショーに出展しました。体の不自由な方が働く事業所の人たちに着物をほどく作業を手伝ってもらい、ショーも見てもらいました。たくさんの人との関わりを通じて、みんなで幸せを感じるという一体感がとても楽しいのです」。
今年6月、来春のパリコレ出展のオファーが突然舞い込んできた。パリコレの日本担当者からインスタグラムに「お客さまの写真が全て幸せそうに輝いているので自分も幸せな気持ちになった」とのメッセージ。詐欺にかかっているのではないかと半信半疑だったが、例え詐欺だったとしてもこんな幸せな夢が見られるならいいと思うほどのうれしい内容だった。
パリコレは世界的なファッションショー。12着披露し、その内の一着はMeeさん自身がモデルとしてランウェイを歩く。「『私も夢に向かって何かにチャレンジしてみたい!』そう思ってもらえるようなステージにしたい。今、皆さんと出会った時に写真を撮っていて、その写真を生地にして作った服を着て出たいと思っています。そしたら一緒に行けない人もちょっと出た気分になれないかなって思って。『みんなで一緒に』というのが私、大好きなんです」と抱負を語る。
「ファッションは流行に左右されがちですが、本来自分の心が喜ぶものを着れば良いと思うのです。そして、もう年だから…なんて言わずに高齢の方にもっとおしゃれを楽しんでほしい。いくつになってもときめくことが大切。それが心と体の健康につながりますから。ファッションを通してそのときめきをお届けするのが私の役目です」。
●お問い合わせ
ホームページ: https://xiuxi.jp/
MAIL: xiuxi@outlook.jp
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