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ボタニカルアート描いて25年
作品を通して世界中の人を笑顔に

掲載日: 2024.03.4

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イラストレーター 須田 久仁(すだ くに)さん(大津市在住)

植物を写真のように細密に描くボタニカルアート。須田久仁さんは25年前、バラや桜などのボタニカルアートを独学で始めた。国内各地で開催される展覧会やフランスを代表するアートフェア「アートショッピング展」などにも出展。2020年「青い薔薇社」を設立し、アートを通して世界中の人を笑顔にしたいと活動している。

自然の下で咲く植物を描く

京都市岩倉の自然が溢れる中で育った須田さん。小学生の頃はファーブル昆虫記を読むのが大好きでよく植物やいきものを観察した。絵を描く事は苦手だったが、細かく観察して描いたネギ坊主の絵を先生が褒めてくれたことが嬉しかったと話す。
京都市立銅駝美術工芸高等学校(現・京都市立美術工芸高等学校)でデッサン力を身につけ、嵯峨美術短期大学でインテリアデザインを学んだ。25年前、長女を妊娠中に花が大好きだった母からもらったボタニカルアートの本をきっかけに、独学でボタニカルアートを始めた。
「大切にしているのは屋外スケッチ。自然の中で太陽に向かって咲く花を描くのが好きです。私の尊敬する植物画家の浅野ひさよ先生の恩師、太田洋愛画伯が言われた『植物を美しく描く必要はない。光を描きなさい』という言葉を大切に命の輝きを表現したいです」

大病を乗り越えて

教室で使用している私製のテキスト

今までに10冊の著書を出版

2011年から制作活動の傍らボタニカルアート教室を始め、翌年には大手カルチャーセンターなど4つの教室を持ち、延べ100人の生徒を抱えるようになったが、多忙な生活から大病を患い死の淵をさまよった。病床でふと思ったのは「自分の本当に描きたいものを描きたい」。復帰後は教室を縮小して創作活動に専念していった。
2019年オーストリアのウィーンで開催した「第27回国際平和美術展」や、パリの「2019アートショッピング展」に出展し、それぞれの国を訪れ現地の人たちの愛国心を肌で感じ、自分も日本のことをもっと紹介したいと思った。
2020年春、地元大津京に咲く19種類の桜を描いた冊子「大津京の桜 咲麗を辿って歴史と文化に出会う街」を出版した。「花の背景に歴史や物語があります。近江神宮の参道にある『陽光桜』は、1985年に愛媛県の教師、高岡正明さんから寄贈されたものです。高岡さんは、桜の木の下での再会を約束して戦地へ送り出した教え子の多くが帰らぬ人となり、教え子との大切な約束を果たそうと、平和への祈りを込め30年かけて育種した陽光桜を世界各地へ寄贈されておられます」

日本の桜、笑顔を世界に発信

2023年12月、「青い薔薇プロジェクト」と名付け日本の桜や笑顔を描いた作品をSNSで発信し始めた。日本人なら誰もが桜に思い出があり、大変な時でも桜が咲くからがんばろうという気持ちになれる。花期は短いがその美しさを描いて残すことで皆の励みになれば嬉しいと須田さんは話す。
「青い薔薇は長年咲かせられなかった奇跡のバラ。花言葉は『夢叶う』。あきらめなければ夢叶うと信じて、日本の自然と文化を未来の子どもたちへつないで行く活動を続けていきます」

 

 

●お問い合わせ
青い薔薇社
イラストレーター 須田久仁 ホームページ

 

 

 

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