内田 忠之さん(大津市在住)
自転車に絵画に手応えいっぱいの人生を楽しんでいる内田忠之(うちだただゆき)さん。40代から始めた自転車は70歳を過ぎた今でも毎年3000㌔を走破 し、60歳で水彩画を始め展覧会に出品を続けている。特別な人だからできるのではなく、小さなきっかけから始めたものなのだという。
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自転車に絵画に手応えいっぱいの人生を楽しんでいる内田忠之(うちだただゆき)さん。40代から始めた自転車は70歳を過ぎた今でも毎年3000㌔を走破 し、60歳で水彩画を始め展覧会に出品を続けている。特別な人だからできるのではなく、小さなきっかけから始めたものなのだという。
40歳を過ぎたころ、会社に出入りしているメーカーの年配社員から「もうすぐ定年。これから何をしようか悩んでいる」という話を聞いた。
自分も定年後に備えて、何かしなければと思った。何をするにもまず必要なのは体力。だから、とにかく体力づくりをと考え、マウンテンバイクに乗り始めた。
そのうち各地のレースに出るようになり、もっと力を付けたくなった。50代に入ったのを機に思い切って30数万円のロードレーサーを購入。レースにも出るようになり、上達したい一心で多いときは年間6000㌔以上走った。
自転車に乗ること自体も楽しいが、メカも面白いことに気が付いた。子どものころからものを作るのが大好きだったこともあり、部品を購入して自分でロードレーサーを組み立てた。体力作りのつもりで始めた習慣が、大切な趣味になった。
絵画との出合いは退職後。今度は妻の言葉がきっかけになった。会社をやめて時間を持て余していたときに言われた「絵でも描いてみたら」の一言。
まずはデッサンからと、大津市のデッサン教室に2年ほど通った。色が着けたくなり水彩画教室へ。さらに屋外スケッチも教えてくれる教室に。
ここで、紙に立体を取り込む楽しさを覚え、夢中になった。
上手になりたくて近隣のスケッチ同好会にも入会。作品を仲間や友達に見てもらおうとホームページを開設した。ホームページはソフトを購入し、4カ月かけて自分で作った。
絵の分野でも次々とものづくりの虫が起きた。既存のイーゼルが重くて大き過ぎるため、カメラの三脚とアルミフレームで小振りの「水彩用イーゼル」を自作。スケッチに大敵な直射日光を遮る日傘フレーム「どこでも日陰」や、街中で立ったままスケッチできる一脚式の「一本足画台」など、アイデアグッズも開発した。 ホームページで公開したら希望者が続出し、「水彩用イーゼル」は11人に制作したという。
好奇心と何にでも凝ることが原動力だという内田さん。ちょっとしたきっかけをつかみ、小さくても一歩を踏み出すこと。
それが次の段階を呼び寄せ、気が付けば手応え満載の人生になっているのだそうだ。
内田さんは人生はきままな山歩きに似ているという。先が見えなくてもまず、歩き始める。高台にくれば違う景色が見え、新たな展望が開ける。気が付けば頂上に登っていることもある。
現在、毎月数回はスケッチに出掛け、年に1回、大津のクラブの展示会で作品を発表している。今年は8月8日からだという。
(取材:2015年7月 越智田)
第16回 さざなみスケッチクラブ展(水彩画)
●期間:2015年8月8日(土)~13日(木)
●場所:大津市生涯学習センター ギャラリー(大津市本丸町6‐50)
●時間:9:30~17:00(初日は12:00から、最終日は16:00まで)
●料金:入場無料
●休館日:8月10日(月)
●お問い合わせ
内田 忠之
TEL:077‐545‐0537
ホームページ「自転車野郎のスケッチは楽し」
http://jiteske.vivian.jp
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