大津マリー自治会 山上町自治会のみなさん
今回の素敵な人は、防犯目的の自治会活動からジャズライブを生み出した大津MARY自治会と山上町自治会のみなさん。大津マリー自治会長の宮尾孝三郎さん(写真左から4番目)と「大津ウェストジャズナイト」代表の諸富一毅さん(写真左から3番目)にお話を伺った。
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今回の素敵な人は、防犯目的の自治会活動からジャズライブを生み出した大津MARY自治会と山上町自治会のみなさん。大津マリー自治会長の宮尾孝三郎さん(写真左から4番目)と「大津ウェストジャズナイト」代表の諸富一毅さん(写真左から3番目)にお話を伺った。
マンション「大津MARY」と山上町の両自治会が主催するジャズライブ「大津ウエストジャズナイト」。定期的に開催されるこのイベントの目的は、地域の防犯と活性化だ。
「大津MARY」は4年前に建てられた新しいマンションだが、駅のロータリーに近いことや、隣接してコンビニエンスストアができたことで暴走族がたむろするなど治安が悪化。住民たちは入居して間もなく不安な生活を強いられるようになってしまった。そこでマンション管理組合の理事をしていた諸富さんや宮尾さんたちが中心となって自治会を発足させ、防犯活動に乗り出した。
「はじめのうちは夜回りをしたり声をかけあったりといった地味な活動でしたが、それがきっかけで『NPO法人西大津駅周辺防犯推進協議会』が発足しました」と宮尾さん。
西大津駅を中心とした地域交流が生まれ、古くからの住民が集まる山上町自治会とも盛んに行き来するようになった。やがて「防犯目的だけでなく、地域の活性化につながるような活動がしたい」という思いから、ジャズライブのアイデアが生まれたという。
初めてのライブを平成16年6月に山上町内の酒店で開いたところ、定員40人があっという間に満席になるほど好評で、以後、古谷充さんなどプロのミュージシャンを招いてのライブが続けられてきた。
活動の趣旨が行政に認められ16年と17年に2年連続して「大津市パワーアップ夢実現事業」に採択されると、11月には初めて地元を離れて大津市教育会館で開催。越智順子さんらプロミュージシャンの熱気ある演奏で、120名を超える観客にジャズの魅力と西大津の発展を願う気持ちを伝える機会となった。
「出演者交渉で苦労することもありますが、防犯活動はこれからも必要です。ジャズが街の雰囲気を変えていけるように、がんばりたい」と諸富さん。現在はホテル「旅亭紅葉」を会場にして同館の支援も受けながら定期的に開催している。
地域活性の願いがこめられたジャズに耳を傾けたい。
(取材・大西)
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