能登川消防署 辻 友恵さん 松井 友紀さん
今回の素敵な人は、能登川消防署に勤務する、辻さんと松井さん。現場で働く女性消防士は滋賀県ではこの二人だけ。
辻 友恵さん(23)
勤務歴4年目。就職活動をしている時に女性が消防士になれることを知り「それならわたしも!」と決意。本気にしなかった家族も試験合格後は応援してくれた。初出動は生まれて初めて見る火災現場。
松井 友紀さん(22)
勤務歴5年目。人を助ける仕事をしたいという思いから消防士になることを決意。両親の猛反対にあうが熱意で説き伏せる。初出動は、トラクターに巻き込まれたケガ人の搬送。
女性隊員だから… 「頼りないなぁ」で(-^-) 「安心した」で(^o^)
初めての出動では何もできずに見ているだけだったというお二人。でも今は状況に応じて行動できるベテラン隊員。女性であることを意識するのは、救助作業など力のいる場面。「頼りないなぁ」という目で見られるのが悔しい。一方で救急でかけつけた時に「女性隊員で安心した」と言われることも。周囲は女性ということを意識しても、自分たちは意識せず個人の能力として現場で生かしていけたら、と考えている。
休日はスポーツでリフレッシュ
消防隊員の仕事は24時間交替制勤務。訓練や警防活動、救命の講習など業務は多岐にわたる。休日の過ごし方をたずねると「友だちと映画を観に行ったり、買い物に行ったり、のんびり過ごします」とのこと。また二人とも学生時代からスポーツが趣味。辻さんはバスケット、松井さんはスイミングで汗を流し、気分をリフレッシュするそうだ。
やってみないとわからない
「幼稚園などの講習会に出かけると、男の子だけでなく女の子も集まってきて消防士になりたい!と言うのがうれしい。これまで女性がなりたくてもなれなかった職業がたくさんあったが、今はそうではない。出来るか出来ないかは、やってみないとわからない。だからこそ自分たちに続く後輩のためにも『女性には無理だった』と言われないよう、しっかり働きたい」と力強く話してくれた。どんな場面にも対応できる、頼れる存在になること、それがお二人の目標。
(取材・白崎)
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