青年海外協力隊 岡本崇広さん
今回は、青年海外協力隊で、パラグアイにて陸上競技の指導をされている岡本崇広さんを紹介します。
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今回は、青年海外協力隊で、パラグアイにて陸上競技の指導をされている岡本崇広さんを紹介します。
日本に住む自分にどんな国際協力が出来るのかを模索していたときに、専門である陸上競技で貢献できるということを知ったのが青年海外協力隊に応募した動機です。2002年7月に青年海外協力隊の試験に合格してパラグアイに着任しました。
日本にいるときはパラグアイの陸上競技の情報があまりなくて、どのように準備をしたらいいのかわからず、行ってから考えようと開き直りの心境で来てしまいました。
現在は、小さな子供からパラグアイ代表選手まで陸上選手すべてを対象に首都アスンシオンや地方で陸上指導をしています。指導者のための講習会にて講師、パラグアイ陸上協会の運営協力なども行っています。
パラグアイは南米のほぼ中央にあり、人口約500万人、そのうち100万人あまりは首都アスンシオン(右写真)に住んでいます。平均気温が20℃を超え、夏には40℃を超える日もあります。南米の中では比較的安全ですが、首都ではスリが年々増えているようです。ただ殺人などの凶悪犯罪はあまりないですね。
日本ではあまりパラグアイのことは知られていませんが、パラグアイでは日本からの援助協力が多いので、日本の認知度は高いです。また日系人のパラグアイでの貢献も大きく、その日系人が作る大豆はパラグアイの主要輸出品になっています。(日本にも沢山輸出しています) スペイン語が公用語ですがもう1つの公用語であるグアラニー語と混ぜて話すのがパラグアイの人々。初めて出会った人は必ずグアラニー語は話せるのかと聞いてきます。このグアラニー語を少しでも知っていると、パラグアイ人たちはみんな大喜びしてくれます。ちなみに「イポナ」というのが「元気です」という意味です。
パラグアイの道には沢山のフルーツの木があります。今はマンゴの季節。マンゴを取っている人を良く見かける今日この頃。冬はレモンやオレンジが道になっています。街路樹がフルーツの国です。
パラグアイは日本と違い何でも手に入る国ではありません。首都アスンシオンでは生活するためのものであれば大抵手に入れることは可能ですが、陸上競技の用具は簡単には手に入らない状態にあります。その原因には
・パラグアイの陸上人口が少ない。現在数百人。
・売っていても(首都だけ)、高価で普通の人には買えない。
大きくこの2点があげられます。
地方選手のほとんどは競技の靴がなく、裸足で競技を行っています。首都の一部の選手だけがスパイクを所有、又は借りて履いているといった状態です。
パラグアイ陸上競技の発展のためには選手の人数を増やすことと、用具を充実させることが必要です。
昨年、この現状を草津の在住外国人支援ボランティアグループ『オリーブ』を通して皆様に訴え、中古のスパイクシューズの寄付をお願いしました。結果200足ほどのシューズが集まり、現地でもよろこんでいます!ありがとうございます。
南米ではさかんなサッカーの観戦が今の楽しみの一つです。そして今最大の楽しみは8月に開催されるアテネオリンピック!僕が指導している生徒からも将来オリンピック選手が出ることを期待しています。それほど選手、特に子ども達の記録の向上は目をみはるものがあり将来が楽しみです!!
日本にいたとき途上国などのテレビで見ると、心が痛みましたがそれだけで終わっていました。
日本は自分の努力次第で可能性が無限に広がることの許される国ですが、こっちに来ると貧しい為にいろんな可能性さえも失ってしまった子供たちが沢山いることに気付きます。
そんな人たちが世界中にいるんだということを知ってもらい、少しでもその問題について考える時間を割いてもらえれば幸いですし、行動に移して頂ければすばらしいことだと思います。
青年海外協力隊の任期は2年間。 優秀な選手育成のためにこれからもがんばってくださいね!
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