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掲載日: 2005.03.3

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紙芝居&ワンワンボランティア「かっぷるつかだ」 塚田潤一さん・初子さん

紙芝居&ワンワンボランティア●かっぷるつかだ
塚田 潤一さん(67歳)・初子さん(67歳)

今回の素敵な人は、ボランティア活動で活躍する塚田潤一さんと初子さん夫妻。

夫婦で社会に役立てることを!

セラピー犬「セーラ」と老人ホームへ

小塚田夫妻のボランティア活動は、老人ホームや保育園、幼稚園などを訪問すること。潤一さん、初子さん、それぞれが作ったオリジナル紙芝居や、セラピー犬「セーラ」との触れ合いでみんなを笑顔にしている。(※セラピー犬とは、人と触れ合うことを目的に専門の訓練を受けた犬の総称。「セーラ」は塚田さんの愛犬の名前)
2人がボランティア活動を始めたのは、潤一さんが定年退職した6年ほど前のこと。県立長寿社会福祉センター(草津市)の紙芝居講座に参加したことがきっかけだ。企業戦士だった潤一さんには「退職した後は、社会に役立つことをしたい。夫婦の接点を持っていたい」という願いがあった。講座に参加した2人は「これはお年寄りや子供たちに喜ばれる!」と確信。
講座で半年かかって紙芝居を完成させた後、2人のボランティア活動をスタートさせた。

オリジナルの紙芝居で人を魅了

紙芝居は、潤一さんと初子さんそれぞれが創作したものを上演。潤一さんは美しい絵とよく通る声で、初子さんもまた、美しい切り絵や折り紙を用いた紙芝居で、見る人をひきつける。
2人の作品に共通するのは、自分達の経験をもとにした誰もが共感できるお話であること。
「最初は震えてしまって、声も出なかったんですよ」という初子さんだが、小さい頃に祖母から習った折り紙などを使って、自分でできることを見つけながら少しずつ自信をつけていった。

犬が人を癒す力に着目

紙芝居とともに2人に欠かせないのが「ワンワンボランティア」。これはセラピー犬を連れて施設を訪問し、犬とふれあうことで、ふさぎがちなお年寄りを元気づけようというものだ。塚田さんは、現役時代の海外出張でセラピー犬の存在を知り、犬が人を癒すことに感銘を受けた。そして退職後、本を読んだり海外から情報を集めたりして、自らセラピー犬としてセーラを育てた。セーラを心待ちにするお年寄りも多く、あちこちから訪問の依頼があるそうだ。

生き方そのものが人を元気づける

切り絵のしおり

さらに4年前から、潤一さんは子供向けの手作り紙芝居教室を、初子さんは折り紙教室を開催。子供たちの豊かな発想や新たな可能性を見つけることにも一役買っている。
最近では、こういったボランティア活動以外に、定年後の生き方を参考にしたいと講演を頼まれることも多い。
夫婦で同じ夢を持ち活躍する塚田夫妻。生き生きとした、優しさのあふれる表情が印象的であり、2人の生き方そのものが元気を与えてくれる。塚田夫妻のさらなる活躍に期待したい。
(取材・川上)

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