駄菓子屋「たかさご」店主 北村 久雄さん
駄菓子屋「たかさご」店主
北村 久雄さん(69歳)
(きたむらひさお)
今回の素敵な人は、彦根市にある駄菓子屋「たかさご」の店主・北村久雄さん(69歳)。紙飛行機作りの名人で、店を経営するかたわら小学校などで紙飛行機作りの講習会を開き、子供たちに手作りの遊びの魅力を伝えている。
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駄菓子屋「たかさご」店主
北村 久雄さん(69歳)
(きたむらひさお)
今回の素敵な人は、彦根市にある駄菓子屋「たかさご」の店主・北村久雄さん(69歳)。紙飛行機作りの名人で、店を経営するかたわら小学校などで紙飛行機作りの講習会を開き、子供たちに手作りの遊びの魅力を伝えている。
彦根市の夢京橋キャッスルロードの駄菓子屋「たかさご」。放課後になると地元の小学生たちが次々と集まり、にぎやかな声がひびく。店主の北村さんは遊びの名人。紙飛行機の折り方を教えたり、店で売っているベーゴマや凧を使った遊びを教えたりと大忙し。
北村さんは小さい頃からモノ作りが大好きで、模型やラジコン、人形などあらゆるものを手づくりして遊んできた。中でも紙飛行機は得意中の得意。20年ほど前までは「全日本紙飛行機選手権大会」へ出場していたほど。大会を通じて知り合った元航空管制官や工業高校の先生らとは、今も「いかに美しく遠くまで飛ばせるか」と情報交換を続けているという。
紙飛行機の講習会を始めたのは子供たちに遊びのノウハウを教えたかったからという。「今の子供たちを見ていると、学校が終わると塾やゲームなどで時間を費やし、外を走り回ったり、自分で遊びを作り出したりといったことをほとんどしません。紙飛行機を作ることでハサミの使い方や紙を折るなどといった基本の作業を身につけてほしい」とのこと。
20年前に始めた講習会は、今も月2回のペースで続けられ、幼稚園や保育園、小学校などで人気となっている。
「昔は紙飛行機を作ろうとすれば、まずは材料集めから始めたものです」と北村さん。使い捨ての時代だからこそモノを大事にする心も養ってほしいという。
「たかが紙飛行機ですが、飛ぶ原理は本物の飛行機と同じ。コンピューターで何でもできる時代だからこそ、こうした基本の科学を学んでほしいと思います」。そう話しながら目の前で次々と紙飛行機を折って見せてくれた。
ちょっとした工夫で驚くほど遠くまで飛び、大人でもワクワクする。
日本はモノづくりで今日の経済大国を築き上げてきたのに、モノ作りの面白さを知らない子供たちがこれを支えていけるわけがない。北村さんにはますますお元気で頑張っていただきたい。
(取材・竹末)
北村さんから上手に作るコツを聞いてきました。
1.折る時に角をピッタリと合わせること
2.爪で折り目をキッチリつけること
(やりすぎはシワになるので注意)
3.シワをつけないようにすること
正方形の紙で折った飛行機は、なぜかあまり飛ばないそうです。紙の厚さにもよりますが、ハガキサイズ~B5ぐらいまでの紙が最適とのこと。
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