近江八幡商工会議所 岡田啓子さん
岡田啓子さん(39歳)
今回の素敵な人は、近江八幡商工会議所の専務理事に就任したばかりの岡田啓子さん。就任早々で多忙な中、お話を伺った。
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昨年、創立50周年を迎えた近江八幡商工会議所の尾賀康裕会頭(50才)は、これからの半世紀を実るあるものにしたいと考え、「新たな人材を招き入れ、地域経済を活性化しよう」と決意。事務の最高責任者である専務理事を公募することにした。これは全国でも珍しい試みだったが、短期間の募集にもかかわらず8名の応募があった。(男6名、女2名)
岡田さんは守山市出身。高校時代から青年団に所属し、23歳の時に守山市初の女性青年団長になった。また、現在も湖南市男女共同参画懇話会の会長などを務め、地域活動に積極的に関わって来た。
一方、岡田さんは大学卒業後、近江八幡市内のホテルに就職。17年間営業を中心に勤務し、直近は顧客担当課長であった。
今回の応募は、人生の更なるステップアップを目指したかったからだという。「ホテルでは3年後の創立20周年で支配人を目指していました。しかし目標に対する能力不足、家庭環境の見直しを考えていた時に、今回の公募を知りました」と岡田さん。今日まで活動してきたことと、ホテルでの実績・認知度を理解頂いてうれしいという。今回の女性専務の誕生は彼女なりの活動の積み重ねの上にあった。
昨今、女性の大臣や知事は珍しくなくなっているが商工会議所はまだまだ男性社会。それゆえ、応募は勇気ある決断だった。その中で岡田さんは「男性に交ざりリーダーシップをとり、有言実行を心がけてきた。自分の夢・目標を公言することで自分を奮い立たせる…その背景には自分を支えてくれる多くの方々への感謝の気持ちを忘れない…」と迷いをみせない。この先、多くの困難があろうとも、むしろそれをエネルギーにかえていく芯の強さがスラリとした長身とミスマッチしていて、何とも爽やかである。
女性の社会進出についてさらに尋ねてみたところ、「特に私自身の体験から、中小企業で女性が働きながら子どもを育てることの大変さを痛感しました。直前も、管理職に就かせて頂いていましたが、家族・友人らの支えがあればこそ。社会が子供を育てていく仕組みをつくっていきたい」と、熱い決意を語ってくれた。
(取材・竹末)
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