洋菓子店「モンレーブ」社長 中西隆彦さん
洋菓子店「モンレーブ」社長
中西隆彦さん(63歳)
今回の素敵な人は、守山市の洋菓子店「モンレーブ」の社長でありケーキ職人の中西隆彦さん(63歳)。守山を代表するお菓子を作ろうと次々と新商品を生み出し約30年。3年前には「ふなずしパイ」を考案し話題を呼んだ。
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洋菓子店「モンレーブ」社長
中西隆彦さん(63歳)
今回の素敵な人は、守山市の洋菓子店「モンレーブ」の社長でありケーキ職人の中西隆彦さん(63歳)。守山を代表するお菓子を作ろうと次々と新商品を生み出し約30年。3年前には「ふなずしパイ」を考案し話題を呼んだ。
中西さんがモンレーブを開店したのは30年ほど前。当時は近隣に手作りの洋菓子店がなく、さまざまな要望がお客さんから寄せられたという。中でも多かったのが「みやげものになる守山らしいお菓子を作ってほしい」という声。そこで考え出したのが「もりやまポテト」。しっとりとした焼き菓子で、発売してから20年間、変わらぬ人気を誇る。その後も次々と新商品を考案し続けてきた中西さん。守山フルーツランドの果物を使った「ぶどうのささやき」や「梨のかくれんぼ」、また守山の名物をかたどった「もりやまホタル」「近江妙連」「もりやま芦刈園」「一里塚」「もりやまっ娘」などなど……ショーケースの中はまるで小さな守山観光ガイドのようだ。
「ふなずしパイ」を考案したのは3年前のこと。守山逸品研究会「キバローゼ」に参加していた中西さんは、会の研究成果に鮒寿司を使った名産品作りに挑戦することにした。最大の課題は独特のにおい。だれもが抵抗なく食べられるようにと試行錯誤を繰り返すこと1年。仲間のアドバイスもあってようやく「ふなずしパイ」が出来上がった。
「鮒寿司独特のにおいはパイにして焼き上げることで全く気にならなくなりました。また酸味がチーズ風味に感じられ、鮒寿司が苦手な人にも食べていただけます。砂糖を使用していませんのでお酒のお供にもいいですよ。おかげさまで売れ行き好調です」と中西さん。
メディアでもたびたび取り上げられ、守山の新名物としてすっかり根付いた。昨年11月には魚型にリニューアルし、サクッとした食感が増したと好評だ。
中西さんのお菓子づくりの挑戦はまだまだ続く。
「素材の味を大事にしています。守山の名産品を使い、これからも守山を代表する手土産になるお菓子を作りたい。お菓子作りを通して地元に貢献できればうれしい」と中西さん。次は「守山メロン」を使えないかと考案中だとか。
地元を愛する心が詰まったお菓子はどれも優しい味。手土産にすればきっと会話もはずむに違いない。
(取材・福本)
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