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掲載日: 2007.04.11

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立命館大学3年 将棋研究会 須戸真樹さん

立命館大学3年 将棋研究会
須戸真樹さん(20歳)

今回の素敵な人は、昨年開催された「第35回全日本学生将棋十傑戦(学生王将戦)」で3位に入賞した立命館大学3年生の須戸真樹さん(20歳)。今年2月に行われた「第19回アマチュア将棋団体日本選手権」でもチームの優勝に大きく貢献した。立命館大学びわこ・くさつキャンパスでお話を伺った。

6歳からメキメキ上達!

11歳の須戸さん

須戸さんが将棋を始めたのは6歳のとき。親戚のおじさんに手ほどきを受けたのがきっかけだ。駒に書かれている漢字に興味を持ち、入門書をボロボロになるまで読んで駒の動かし方を覚えたという。小学校5年生で近畿大会、6年生で全国大会へ出場。さらに高校生になると全国二大会(竜王戦・選抜戦)に3年連続出場を果たし、3年生の時には全国ベスト8入賞と谷川賞を受賞した。大学進学後は関西学生新人王と関西学生準名人を2回獲得、そして昨年12月の学生王将戦で3位入賞と華々しい戦績を残した。

悔しさをバネに心機一転

強さが際立つ須戸さんだが、1年生のときの団体戦では緊張のあまり実力が発揮できず悔しい思いをしたという。立命館では試合に出場する選手のために対戦相手の資料を作ったり、試合中は雰囲気づくりに気を配ったりと、チームが一丸となって応援するのが伝統。大学に入って初めて団体戦の素晴らしさを知った須戸さんにとって、この時に負けた悔しさは人一倍だった。
団体戦の前から調子が落ちていたという須戸さんだが、その後、先輩の試合で棋譜(対戦の記録)をしたことで転機が訪れた。「ものすごく強い先輩だったのですが、ただ強いだけではなく格調の高い手を間近に見て、震えるほど感動しました。自分の中の何かが変わった!と感じました」と話す。

自由な表現と駆け引き

第19回アマチュア将棋団体日本選手権で優勝した立命館大学(須戸さん前段右から2番目)

須戸さんに将棋の魅力を尋ねると「自分の考えで構想を組み立てて、自由に表現できることです!」と笑顔で答えてくれた。駆け引きも大好きで、自分から積極的に攻める「居飛車戦法」がお気に入りとのこと。そして「大事な試合こそ仲間のありがたさを感じます。みんなの力で勝てた時の喜びは言葉では言い表せません」と、将棋を通じて出会った先輩や友人が宝物だと話してくれた。

先生になって将棋を教えたい

須戸さんは地元・東近江市の「子育てサロン・チャオ」で、大学の仲間とともに「子ども将棋大会」の指導もしている。将棋を通じて何かの役に立ちたいとの思いからだ。
将来の夢は先生になって子供たちに将棋を教えること。「子供のころから私は素晴らしい先生方に恵まれました。僕も子供たちにとってそういう存在になりたい」と須戸さん。ますますの活躍が楽しみだ。
(取材・高井)

 

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