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掲載日: 2007.04.27

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高島市長 海東英和さん(47歳)

高島市長
海東英和さん(47歳)

今回の素敵な人は、高島市の市長である海東英和さん(47歳)。普段の仕事場である高島市役所でお話を伺った。

町役場の職員から町会議員へ

海東さんは、もともと新旭町役場(現高島市役所)の職員で、地元の青年団長も務めていた。日本青年団協議会にも所属していた関係で他県での研修もあり、新旭町を外から見る機会が多かったという。改めて外から新旭町を見てみると「もっとこうしたら新旭町がよくなる。」と思うことも多々あった。そこで、新旭町を動かすためにと新旭町の町会議員に立候補。31歳の若さでみごと当選した。ところが、予算や運営面で気づいた事柄を議会で提案するが、若い議員ということもあり、なかなか提案が通らない。それでも、海東さんは、町会議員の仕事に打ち込んだ。「議員時代にはいろいろと勉強させてもらいました。」しみじみと振り返る海東さん。議員時代に知り合った人との縁で人間関係の輪が広がったという。

39歳の町長誕生

BBC放送の”ときめき滋賀”に出演

7年半議員活動を続けてきた海東さんだが、“日本がみな同じ行政をしていてはいけない。生活者による町づくりが大切”という思いから新旭町長に出ることを決意。若干39歳で当選した。町長に立候補するときに迷いや不安はなかったかと尋ねると「迷いや不安はなかった。自分は掲げた目標に進むのみ。むしろ自分で考えあげた政策を皆に聞いてもらえるのが嬉しくて、精神的に充実した状態だった。」と懐かしげに選挙運動の時期を振り返る。
当選すると、自分の気持ちを引き締めて町政に取りかかった。何しろ日々一緒に仕事を行うのは年上の人ばかり。人間関係も大切にした海東さんだが、住民の側に立った運営をするというマニフェストも貫き通した。

高島市誕生

2005年1月1日。高島郡5町1村は、合併して高島市として産声を上げる。2月に行われた市長選挙でも当選を果たす。海東さんが45歳の時だった。いざ市長になってみると、当然だが問題も広範囲に及ぶ。丁度その頃、国の制度も変わり財政面でも切迫した状態となった。総合病院の運営を重要課題とし、市の職員も他市に比べて決して高額とはいえない給与で働いてもらうことになる。しかし「職員は真面目で予想以上に前向きに仕事をする。」と海東さんは評する。今までは各町役場でばらばらだった優秀な人材が市役所1か所に集まることによって、専門的で高度な問題も解決できるようになったという。

これからの課題

北村美佳原画展にて

「もうチャレンジが始まっている。」と海東さんは生き生きとした笑顔で話す。今高島市は“お互いさまとおかげさまが対流する和の里たかしまの実現”に向かって走り出している。人と人、人と自然のつながりを取り戻すことを目標に福祉、教育、特に就学前の教育に力を入れると語る。高島の自然を生かして、食育や農業体験も取り入れていく。今ある市内の施設を使って子どもを育てようという計画だ。高島市を愛し、市民を守っていこうとする姿がそこにある。アイデア豊富でスピーディーな判断力。一つ一つの質問に丁寧に分かりやすく答えてくれるその姿勢は、聞いている者に安心感すら与える。どんな高島市に導いてくれるかが楽しみでならない。
(取材・北村、志賀)

※ここがオススメ
海東さんのイチオシスポットはズバリ、今津スタジアム。ここでは、平日18時45分~22時まで、OBC高島の社会人野球チームが練習をしている(天候により室内練習場に変更)。ただひたすら全力疾走する練習風景を見ると、自分の悩みなんかちっぽけなことのように思えてくる。それどころかそのひたむきな姿に感動すら覚えるという。心に元気がない時や落ち込んだ時には是非OBC高島の練習を見学してみては。もちろん元気な時でもOK。今以上に元気になること間違いなし。

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