女子棒高跳び選手 近藤高代さん
今回の素敵な人は、長谷川体育施設所属の女子棒高跳び選手・近藤高代さん(31歳・大津市在住)。初の日本女子棒高跳び選手としてアテネオリンピック(2004年開催)に出場。今月25日から行われる第11回IAAF世界陸上競技選手権大阪大会での健闘が期待される。県立高島高校で練習中にお邪魔し、お話を伺った。
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今回の素敵な人は、長谷川体育施設所属の女子棒高跳び選手・近藤高代さん(31歳・大津市在住)。初の日本女子棒高跳び選手としてアテネオリンピック(2004年開催)に出場。今月25日から行われる第11回IAAF世界陸上競技選手権大阪大会での健闘が期待される。県立高島高校で練習中にお邪魔し、お話を伺った。
近藤さんは2004年に鳥取県で開催された日本選手権で大会新記録となる4㍍30㌢を跳んで見事優勝。その記録が評価され念願のアテネオリンピックに日本女子選手として初めて出場し、話題となった。
近藤さんが棒高跳びを始めたのは大学1年の秋のこと。それまでは中学時代から走り幅跳びを続けていたが記録が伸びずに悩んでいた。そんな時、日本選手権に女子棒高跳びが新種目として導入されることを知り、思い切って転向。3年生の時には県立高島高校を訪ねて大戸直樹コーチに指導を仰ぎ、みるみる実力を伸ばしていった。
大戸コーチは陸上競技の指導者として知られ、これまでインターカレッジで何人ものチャンピオンを育ててきた。近藤さんは今も自宅のある大津市から高島高校まで練習に通い、高校生と一緒に練習を続けている。
大戸コーチの指導のおかげで順調に記録を伸ばしたが、2005年にヘルシンキで開催された世界陸上では4㍍15㌢しか跳べずに予選敗退。実力が発揮できず世界との力の差を感じたという。「世界レベルの選手はどんなにコンディションが悪くても記録を出します。すごいと思いました」と近藤さん。2006年は全く記録が出せず自信をなくしかけたが、大戸コーチの励ましで再び前向きに練習に取り組み、今回の世界陸上出場へとつなげた。
棒高跳びで使うポールの長さは4㍍20㌢。試合では6本ほどを用意し、コンディションによって使い分ける。
「自分が良いパフォーマンスをすれば必ず記録は伸びます。ポールの反発にうまく乗り、高く跳べると最高に気持ち良い」と棒高飛びの魅力を話してくれた。
「近藤選手は本気で努力しているからこそ支援してくれる人がたくさんいます」と大戸コーチ。近藤さんは「まず予選突破です」と、目標を語ってくれた。
来年は北京オリンピックが開催される。ますますの活躍を期待したい。
(取材・澤井、瓜生)
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