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掲載日: 2007.09.12

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ニューヨーク在住 ジャズギタリスト 中井勉さん(35歳)

提供:財団法人滋賀県文化振興事業団

今回の素敵な人は、大津市出身のジャズギタリスト、中井勉さん(35歳・ニューヨーク在住)。先月17日、米原市の県立文化産業交流会館で「LAKE BIWAJAZZ Vol.2」(主催:〈財〉滋賀県文化振興事業団)が開催された。本番前の楽屋にお邪魔し、お話を伺った。

ジョン・スコフィールドとジム・ホールに引かれて

提供:財団法人滋賀県文化振興事業団

中井さんがジャズに興味を持ったのは10年ほど前のこと。ジョン・スコフィールドとジム・ホールのギターに刺激を受けたことがきっかけだった。京都にある音楽の専門学校で音楽理論について学んだあと1997(平成9)年に単身渡米。日本食レストランでアルバイトをしながら音楽大学「ニュースクール」に通った。
「ニューヨークはジャズに限らずロックやレゲエなど、いろいろな音楽があふれていて刺激的です。それが日本との大きな違いだと感じました」と中井さん。空気が乾燥しているので耳に入る音楽の質感が良いことに驚いたという。

自分の道は自分で切り開く!

田井中福司(左)さんと共に

「オーディションがあるわけではないので、自分で飛び込んでいかなければ、道は開けませんでした」と中井さん。ギター片手にレストランやバーに行き、飛び込みで演奏を聴いてもらう日々が続いた。努力が実を結んだのは渡米から5年後のこと。2002(平成14)年にブルーノートニューヨークに出演し、いよいよプロとして本格的な活動を開始した。現在はブルーノートを始め、スモーク、ファット・キャットなどといったニューヨークを代表するライブハウスで精力的に活動を続けている。

将来はトップクラスのギタリストに!

中井さんはアメリカに渡ったあとも、年に1回、帰国するたびに滋賀県でライブを開いてきた。久しぶりの湖国の印象を伺うと「故郷はやはり落ち着きます。離れてみて良さがよく分かるようになりました」と懐かしそうな笑顔を見せた。
ニューヨークはいろいろな刺激がある反面、気を抜くと安易なほうに流されてしまう。夢半ばで挫折して帰国する人を何人も見てきたという。
つらいときや悲しいときは、奥様の友子さんや同じ志を持つ音楽仲間、そしてニューヨークで5年間一緒に活動してきたドラマーの田井中福司さんが心の支えになってくれた。
田井中さんは中井さんと同じ滋賀県出身。「中井君は将来有望なギタリストです。これからも二人で頑張っていきたい。滋賀県でのライブは今後もぜひ続けていきたいです」と優しい笑顔で話してくれた。
中井さんの目標は、お客さんに「この音は中井勉だ!」と言ってもらえること。そして自分にしかできないことを見つけたいと話してくれた。
来年2月も滋賀県でライブを開催予定。本場のジャズを是非、滋賀で!ますますの活躍が楽しみである。
(取材・高木、白崎)

 

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