現代美術画家 太田 由美さん(31歳・東近江市出身、東京在住)
東京を拠点に創作活動を続ける現代美術画家の太田由美さんが今回の素敵な人。世界中のアーティストが自由に作品を発表する「デザイン・フェスタ」へ99(平成11)年に出展して評判となり、大阪や東京など各地でグループ展や個展など多数開催。昨年は故郷の東近江市の上水タンクに巨大壁画を完成させ、話題を集めた。昨年12月、東近江市のご実家に帰省中のところにお邪魔し、お話を伺った。
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東京を拠点に創作活動を続ける現代美術画家の太田由美さんが今回の素敵な人。世界中のアーティストが自由に作品を発表する「デザイン・フェスタ」へ99(平成11)年に出展して評判となり、大阪や東京など各地でグループ展や個展など多数開催。昨年は故郷の東近江市の上水タンクに巨大壁画を完成させ、話題を集めた。昨年12月、東近江市のご実家に帰省中のところにお邪魔し、お話を伺った。
デザイン・フェスタへのほぼ毎年の出展のほか、飲食店の壁やシャッターに絵を描くなど多方面で活躍中の太田さん。その作品は雑誌や新聞で紹介されたり、携帯電話の待ち受け画面にもなっている。
現在の精力的な活動からは想像できないが、小学生のころは学校が苦手で休みがちだったという。中学校で友だちができたことで性格が明るくなり、高校生になってからは自分の容姿へのコンプレックスを逆に「私らしい私の良さを見つける」という目標に置き換えられるほど強くなった。それはやがて「私らしさを表現したい」という思いに変わり、今の作品作りにも影響を与えている。
美術の道に進むことを決めたのは、太田さんの絵の才能を認めた高校の美術教師の熱心な勧めによる。京都芸術短期大学に進学し、在学中に東京で開催されていたデザイン・フェスタに行って、初めて現代美術に触れた。その場で「これこそが自分のやりたいこと!」と直感。学校を卒業して1年後、東京で創作活動を開始した。
アルバイトを掛け持ちしながらの1人暮らしは、お金に余裕のない厳しい毎日。それでも苦しい出来事さえ「話のネタになる!」と明るく受け止められたという。
その後、人との出会いによって作品発表の機会が増え、03(平成15)年にニューヨークで、05(平成17)年にパリで作品を展示したほか、04(平成16)年にはアートブック「激刺」(青心社)を出版した。
東近江市の上水タンクに描かれた「ルビーちゃん太陽」は、愛東地区のまちづくり協議会「愛の田園ネット」との共同企画によって完成したもの。子どもからお年寄りまでたくさんの人が応援に来てくれたという。また12月には東京からミュージシャンや大道芸人を呼んで「元気もんクリスマス」というイベントを企画し、地元の子どもたちを招待した。「先入観のない子どもたちに認められることが大切です」と太田さん。今年10月に滋賀県で開催される「全国スポーツリクリエーション祭」のイメージソングのCDジャケットと宣伝カーのデザイン、さらに当日は会場でライブペイントを披露する。
滋賀県での活動が増えてきたことで、これまでの「自分のための絵」から「皆に喜んでもらえるための絵」へと、意識が変わった。「いろいろな世代の人に受け入れてもらえるような絵を描いていきたい」と明るく話してくれた。次の目標は、さらに本格的に活動の場を世界に広げること。これからもインパクトのある作品作りに励んでほしい。 (取材・白崎)
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