滋賀県の観光ガイドやエリアガイド、グルメガイドなら滋賀ガイド。地域情報満載です!

滋賀ガイド!

滋賀ガイド!トップへ

前のページへ

掲載日: 2008.02.27

素敵な人トップ

「素敵な人」の投稿は → こちら

NPO法人蒲生野考現倶楽部 井阪尚司さん(54歳・蒲生郡日野町在住)

地域密着の環境活動を推進するNPO法人「蒲生野考現倶楽部」の総合プロデューサー・井阪尚司さんが今回の素敵な人。
日野町にある活動拠点の一つ「しゃくなげ學校」でお話を伺った。

地元の教師にあこがれて

井阪さんは生まれも育ちも日野町。周囲に広がる豊かな自然に親しんで育った。大学卒業後は地元で教員として働くことを希望したが、卒業した年に募集がなかったため、地元の銀行に就職。しかし「人を育てたい」という情熱を捨てきれず、3年後に念願の教員生活をスタートした。

水とのかかわり
子どもたちと考える

井阪さんが環境に関心を持ったのは、勤務先の町立蒲生東小学校が環境教育実践推進校に指定されたことがきっかけ。
蒲生野は昔からため池が多く、水が身近にあった地域。井阪さんは薄れていく水とのかかわりを子どもたちに考えてほしいと、生活排水の流れる溝を調べる「ソレイケみぞっこ探検隊」を開始した。始めたころは「そんな汚いところにわざわざ入るの?」と首をかしげられたこともあったが、生き生きとした子どもたちの様子に大きな手応えを感じた。「溝に落ちていた空き缶を拾おうとして、中にザリガニの赤ちゃんが住んでいたことがありました。予想外の出来事を目にして、子どもたちは赤ちゃんのすみかを守るべきか、空き缶を拾うべきか真剣に話し合いました」と井阪さん。
1学年でスタートした「みぞっこ探検」は、やがて学校全体に広がっていった。

世代を超えて参加できる蒲生野考現倶楽部を設立

さらに学校の枠を超え、子どもからお年寄りまで水にかかわってほしいと考えた井阪さんは、90(平成2)年、地元の人や研究者と共に蒲生野考現倶楽部( 以下倶楽部)を立ち上げた。
倶楽部では、みぞっこ探検で見つけたホタルを通して身近な自然に目を向ける「ホタル観賞会」や、ため池について学ぶ「ソレイケため池探偵団」、昔から伝わる魚のつかみ取りを体験する「かいどり大作戦」などを展開していった。こうした活動は00(平成12)年の環境庁「水環境賞」受賞をはじめ、07(平成19)年は「全国地域づくり推進協議会長賞」を受賞するなど高い評価を受けている。

地域を知ることで愛着が生まれる

現在、倶楽部のメンバーは幼児から80代までの53人。5年前からは韓国の自然環境団体との交流も始まった。「地域を知らないと古里を語れません。皆がリトル東京を目指すのでなく、古里を思う気持ちを伝えたい」と井阪さん。05 (平成17)年から教職を離れ、県の環境学習支援センターで学校やNPOの環境活動を支援している。最後に趣味を伺うと「環境活動。ほかにないんです」。一途に打ち込む姿勢が印象的だった。
(取材・山田、高井)

 

素敵な人トップへ

本ページの情報は作成時のものであり、変更されていることがあります。あらかじめ御了承ください。

おすすめ情報

クルマでおでかけ!湖国ドライブガイド

おすすめアルバム

今週のプレゼント

おすすめランチ

Copyright © Yamapla Corporation. All Rights Reserved.

滋賀県のプランニングとデザイン、ホームページ制作をサポートする株式会社ヤマプラ