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掲載日: 2008.04.2

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染織作家・ギャラリー経営 飯森よしえさん(61歳・大津市在住)

草木染に魅せられて28年、大津市にある工房兼ギャラリーで幅広い創作活動を続けている飯森よしえさんが今回の素敵な人。洋服・小物から舞台衣装、更には床や壁紙までもを草木染し、人にも自然にも優しい生活を提案してきた。飯森さんの染織工房「絲紫野工房」を訪ねた。

身近な植物から美しい色を引き出す楽しさ

草木染を手がけるようになったのは、28年前に知人の「染めと織りの店」を引き継いだことがきっかけだった。小学生のころから自分の帽子や靴下を手作りするほど手芸が大好きで、結婚してからはオーダーメードの服を作っていた飯森さん。早速試しに身近な植物で布を染めてみたところ、人工の染料にはない繊細な色合いに仕上がり、深く感動した。草木染が上達すると今度は布を織りたくなり、次は糸も紡ぎたくなるという具合に、染めと織りにのめりこんでいった。時間のかかる作業の連続だが、作品を一から作り上げ完成させる喜びは、何物にも代えがたいものとなった。

布の色の変化が醍醐味

同じ植物でも、気候や染める日の天候によって出来上がりの色は微妙に違ってくる。「自然が相手ですから『この色がほしい』と思って染めても思い通りにはならないけれど、それを受け入れつつ上を目指すのが、長続きの秘訣でしょうか」とほほ笑む飯森さん。染めた色を糸や布に定着・発色させるための媒染という工程で、布の色が大きく変化する。この瞬間に味わう感動は格別。これこそ草木染の醍醐味という。

古民家をギャラリーに

飯森さんは友人と共同で設立した草木染工房を経て、95(平成7)年に染織工房「絲紫野工房」を設立。工房展を開いたり、大学の市民講座で教えたりと活動の幅を広げた。06(平成18)年には福島県から築180年の古民家を移築。修復の際、床に柿渋を塗り、壁紙には草木染した和紙を使用。ギャラリーとしてよみがえった古民家は、展示だけでなく、踊りやクラシックのコンサートの舞台としても使われ、芸術の発信地になっている。

大切にしたい滋賀県の美しさ

少女時代を北海道の大自然の中で過ごし、神戸、横浜、東京を経て33年前に滋賀に移り住んだ飯森さん。
滋賀県の印象を尋ねると「水をたたえた琵琶湖の向こうに山並みがある風景は、この土地ならではの美しさです。また、子育て中は大津市内の古い武家屋敷が残る町並みを散策しました。古いものを大切に残している滋賀県が大好きです」と答えてくれた。

舞台衣装も制作

先月びわ湖ホールで開催された「音楽叙事詩 大津京逍遥」では舞台衣装すべてを草木染で制作した。これからも使う人を引き立て、使い込むほど美しさを増す作品を作り続けていきたいとのこと。ますますの活躍が楽しみだ。
(取材・高井)

 

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