長浜ロイヤルホテル料飲部 梅本康恵さん(22歳・長浜市在住)
今年3月に東京都で開催された「第45回技能五輪全国大会」の「レストランサービス部門」で金賞を受賞した梅本康恵さんが、今回の素敵な人。勤務先の長浜ロイヤルホテルにお邪魔し、お話を伺った。
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今年3月に東京都で開催された「第45回技能五輪全国大会」の「レストランサービス部門」で金賞を受賞した梅本康恵さんが、今回の素敵な人。勤務先の長浜ロイヤルホテルにお邪魔し、お話を伺った。
「技能五輪全国大会」とは、23歳以下の青年技能者が日本一の技を競う大会。梅本さんが金賞を受賞した「レストランサービス部門」では、サービスを提供する技術や接客態度が審査される。テーブルのセッティングをしたり、食前酒のカクテルを作ったり、またメーンディッシュのローストチキンやデザートをカットし、取り分けるといったことを、審査員と観客の前で行う。
梅本さんが大会へ出場したのは、1年上の先輩が挑戦する姿を見たことがきっかけだった。先輩は惜しくも受賞を逃したが、梅本さんはぜひ自分もやってみたいと06(平成18)年の大会に出場した。ところがいざとなると緊張のため思うようなサービスができず、受賞は果たせなかった。負けず嫌いの性格からもう一度自分の力を試したいと再チャレンジを決意。ホテル側も課題の練習に協力してくれ、練習を重ねていった。そしてついに、全国11人の参加者の中から、金賞にあたる「厚生労働大臣賞」を受賞することができた。
「他の出場者の素晴らしいサービスを見て自信が持てなかったのですがまさかの金賞受賞! 本当にうれしかった」と笑顔の梅本さん。上司や同僚、友人、そして家族の温たかい声援のおかげと、周囲への感謝の気持ちでいっぱいの様子。
梅本さんは高校卒業後の04(平成16)年に同ホテルに入社し、以来、レストランなどで接客に当たってきた。「人と話すことが大好きで、お客さまの喜ぶ顔が見たいという思いでサービスの仕事をしています」とのこと。裏方の仕事もあり、毎日忙しくて大変だが、お客さんの笑顔を見ると、この仕事をしていてよかったと実感するという。
現在は「マナーズインストラクター」の資格を生かし、新入社員の指導などにも携わる。「責任重大ですが、自分自身のサービスを振り返ることもできます。周りのスタッフと一緒にサービス向上を目指したい」と話す。
今後はさらにレベルの高い大会にも挑戦したいと意欲的だ。今回の受賞を機に、お客さんから声をかけてもらうことも多くなり会話も弾むという。常に細やかな心遣いが感じられ、さわやかな笑顔が印象的だった。 (取材・鋒山)
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