近江兄弟社高校3年 乾友紀子さん(17歳)
今年7月、ロシアで開かれたシンクロナイズドスイミング 世界ジュニア選手権大会に出場し、デュエットで銀メダル、チームで銅メダルを獲得した近江兄弟社高校3年生・乾友紀子さんが今回の素敵な人。
7月21日に行われた近畿高校総体でもソロで1位になった。近江八幡市役所にあいさつに訪れた乾さんにお話を伺った。
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今年7月、ロシアで開かれたシンクロナイズドスイミング 世界ジュニア選手権大会に出場し、デュエットで銀メダル、チームで銅メダルを獲得した近江兄弟社高校3年生・乾友紀子さんが今回の素敵な人。
7月21日に行われた近畿高校総体でもソロで1位になった。近江八幡市役所にあいさつに訪れた乾さんにお話を伺った。
シンクロナイズドスイミング(以下シンクロ)は、水中をしなやかに動き回り、技の完成度、同調性、芸術的表現力を競うスポーツ。
この競技の日本の強さには定評があり、オリンピックでは84(昭和59)年のロサンゼルス大会から連続してメダルを獲得し、先ほどの北京大会でもデュエット部門で銅メダルを獲得している。
乾さんがシンクロに興味を持ったのは幼稚園のとき、テレビで日本選手権を見たのがきっかけだった。
シンクロの華やかさにあこがれ、小学1年生から滋賀シンクロクラブへ通い始めた。
それからは、全国大会出場を目標に遊ぶ間もなく練習の毎日だった。「小学生のころが、シンクロをやっていて一番つらかった時期です」と振り返る。
乾さんは徐々に実力をつけ、ますますシンクロに夢中になっていった。そして、小学6年生からは大阪の「井村シンクロクラブ」に所属し、現在は週に5~6日、大阪まで練習に通っている。
学校の授業を終えてから、片道2時間の道のりなので、帰宅は夜11時を過ぎる。母の祥子さんは「帰りが遅いので心配ですが、本人はやめたいと言ったことはありません。これからも彼女が納得するところまでサポートしていきます」と応援する。
友紀子さんも「体全体で思いを表現するところや、水中ならではの美しさがシンクロの魅力です。練習がハードなので一日4000㌍は食べます!」と元気に話す。
シンクロは観客を魅了する水上の優雅な動きとは裏腹に、水中では泳いで体を支え続けなければならない過酷なものだが、彼女の情熱がパワーとなり、華やかな演技を生む。
彼女に対して、井村シンクロクラブの吉田美保コーチは「乾さんは注意されたことを自分のなかでしっかり受けとめ、できない場合は静かに悔しがる芯の強い頑張りやさんです」と評価する。
現在、高校3年生の彼女は大学へ進学し、ロンドンオリンピック出場を目指す。
「目標は同じクラブの先輩で、シドニーとアテネで銀メダルを獲得された立花美哉選手です。ロンドンオリンピックでメダル獲得ができるよう頑張っていきたい」と夢に迷いはない。
身長169㌢、スラリと伸びる長い手足、白い歯が光るさわやかな笑顔……インタビューを終えるころには、すっかり彼女のとりこになっていた。ますますの活躍に期待したい。(取材・福本)
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