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さえずりのメンバーが作るのは、仕掛けのついた布絵本や、布のケーキ、お菓子、人形、魚つりゲームなど。
中でも、仕掛け絵本やゲームは子どもたちに人気がある。
絵を動かすことで創造の世界が広がったり、ゲームはさまざまな障害のある子どもたちの集中力を育て、落ち着きを与えるという。
出来上がった作品は、福祉施設や養護施設に寄贈や貸し出しをしている。その他、幼稚園、保育園、子育て支援施設などでの展示会の開催、「県立水環境科学館」「しが県民芸術創造館」のイベント参加など、県内を中心に積極的に活動している。
「布だから味わえる感触の優しさと、温かさがとても魅力です。手作りのぬくもりは、どこに行っても買うことのできないものです」と平成20年度代表の宇山やよひさん(下写真前列左から2番目)。
さえずりは、82(昭和57)年にボランティア活動をしたい手芸好きの主婦たちが集まって結成。
現在、メンバーは大津や草津市内の主婦14人。グループ名のさえずりのごとく、楽しくおしゃべりをしながら布絵本や布おもちゃを作っている。
さらに、活動日以外にも自宅に持ち帰って制作し、手直しを繰り返すなど、それぞれが責任を持って制作を進めているという。
メンバーの中には洋裁やパッチワーク、お花の先生など多彩な特技を持つ人が多い。「グループ内の雰囲気がとても良く、それぞれの持ち味を生かして活動しています。素晴らしいメンバーたちが互いに刺激し合い、お互いに元気を分け合っています」と宇山さん。
大津市の今井信子さん(下写真前列右から2番目)はグループに入って25年。「きれいに出来上がった作品を見るときが一番ですが、喜んで遊んでいる子どもたちを見るともっと嬉しい」と笑顔で語る。
さらに宇山さんは「いろいろな場所で私たちの作品が活用されることを願っています。玩具があふれている昨今、布の持つ優しさや温かさから、子どもたちが何かを感じて、成長してくれれば」とも語る。
今後は借りる人の意見も取り入れ、さらに良い作品作りに取り組もうとメンバーは意欲的だ。
丁寧に作られている可愛らしい作品に思いを込めて、生き生きとした表情で活動されている皆さんの姿が印象的だった。
(取材・鋒山)
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